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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第21章 スルタンコラボ企画 〜睡蓮の昼寝〜





「この私が知らないとでも⁉︎」

「黙っててくれたんだろ?」

「当然です!」

「はは、じゃ大丈夫だ。
アシル、なんかあっても
アーディルが何とかしてくれる。
がんばって人の何たるかを学んで来い」

「王様がなんて仰るか!」

「うるせぇなぁ。
俺に決めろって言ったのおめぇだろ。
責任取れ。
おいアシル、」

「……」

「町に行ってなぁ、
俺が仲良くしてる夫婦に預けるから、
お前1回王子じゃなくなれ」

「王子でなくなる…?」

「そんなモンにこだわってるから
おかしな事になんだよ。
ちゃんと人間になる方が先だ。
楽しい事いっぱいして来いよ」

「天元様、それ大丈夫ですかねぇ…?」

「何がよ。1番軽い刑罰だぞ。
王子だろうが何だろうが
罪犯したらそれを償うんだよ。
大事な女あんなにされて
ほんとなら、ぶん殴ってやりてぇのを
堪えに堪えてこの処分…
確かに甘ぇな俺は」

「こんなの罰じゃありませんよ。
更生じゃないですか」

「アシルにとっちゃ地獄かもしれねぇぞ。
もういいだろ、俺行くわ」

アーディルの肩をぽんと叩き
部屋を出て、後宮へと走った。

あとはアーディルが何とかする。
どうせ、俺が懇意にしているあの夫婦の事も
見当がついているに違いない。
おっそろしい男だ。






「天元様‼︎これは何の毒ですか!」

睦の部屋に飛び込んだ途端に
雛鶴が叫んだ。
ばたばたと忙しなく動くのはジャナ。
湯を運んだり新しいタオルを用意したり
そりゃあ俊敏に働いていた。

「天元様‼︎」

雛鶴の焦る声で
睦の容体が思わしくない事を知る…

「種類…⁉︎」

ベッドに横たわる睦の顔は真っ白。
酸素を取り込もうと、
さっきよりも荒くなっている呼吸。
手足は大きく痙攣していた。

「睦‼︎」

その痙攣を押さえこむように
手を握る。

「天元様、ヘビですか?植物?」

「わからねぇ。違いでなんか変わんのか」

「それぞれに特化した解毒剤があるんです!」

「全部に効くのはねぇのかよ!」

「あります!ありますけど
特異的な物より効果は劣るんです。
毒の種類を特定できた方が
効きがいいんです…!」

そんな事をしている間にも
どんどん呼吸が苦しそうになり
ヘタをすれば止まってしまいそうだ。




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