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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第21章 スルタンコラボ企画 〜睡蓮の昼寝〜





だいたい
こいつを好きだったのは俺の方だったのに
何だこの、形勢逆転、みたいな状況は。

「1分1秒でも離れたくねぇのに、
3日耐えるのなんか地獄だ」

おかげで睦への想いは更に募ったぞ。

「なぁ、顔見せろよ」

背けた顔を両手で包み
こちらに向ける。

「…お前化粧してんのな。きれいだ」

「ほんと?」

そんなに嬉しそうに微笑まれると…

「睦…」

俺の理性なんて呆気なく吹き飛んでいく。

互いの存在を確かめるように
口唇を重ねて、淋しさに想いを被せる。
おとなしく委ねている睦に
愛しさは更に増して、
出来れば抵抗してもらいたいんだがなんて
他力本願な事を考えて…
でも、俺と同じ状況で同じ考えの睦は
きっと拒む事なんかしねぇんだろう…。

と、いう事は……止まらねぇなこりゃ。

柔らかい唇、色っぽい息遣いと
絡まってくる細い腕。
もう止まる理由すらわかりゃしない。

「睦…」

口づけの合間に呼びかける。

「…ん…?」

目を閉じたまま…。

「目…」

「目?」

言った途端に、パチリと目を開き
俺が望んだ通り見つめ合った。
喜びにもっと浮かれた俺は
唇を合わせようとして
頭に親父の顔が浮かんだ…















「無理だよー……」

繋がれた手をぐいぐい引かれながら
私は改めて考える。

「いやだー、…やだやだ無理だってばぁ」

考えれば考えるほど無理!

「何が無理なんだよ。ちょうどいいだろ?
美しい衣装、
いつもすっぴんのお前が
綺麗に化粧までしてんだ。
おあつらえ向きじゃねぇの」

「ちがうー、コレは天元の為なのよぅ。
謁見のためじゃないんだよ」

ひっぱられる手を必死に引き戻しながら
私は本気で訴えた。

だってさっき、
やっと会えた喜びを分かち合っていたというのに
突然思い立ったように満面の笑みを浮かべて
何を企んだのかと思えば
「王に会いに行くぞ」と言い出したのだ。

何の心構えもない、
しかも言葉の上手くない私が
いきなり謁見?王様と?
そんなの無理に決まっている。

「王だと思うから無理なんだろ?
相手はただの人間だ。しかも俺の親。
それだけだ。
…それにしてもなぁ睦…」

彼は立ち止まり、
繋がれたままの手を強く引き寄せた。


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