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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第21章 スルタンコラボ企画 〜睡蓮の昼寝〜





両腕で私の身体を包み込んで、

「ソレ、俺のためなんだ…?」

嬉しそうに私を覗き込む。

「俺のために、そんなに綺麗にしてくれた?」

「…あー…、うん…がんばった…」

さっき、つい口にしてしまった。
『コレは天元のため』だって。

「自分で暴露しちゃった…
スマートに行かないなぁ」

自分で自分を笑ってしまう。

「そういうの口にせずに伝えるのがいいのに…
でも私にはそういうの、出来ないみたい。」

素直に吐露すると
天元はひどく愛しげに私にキスをくれた。

「ヘタに駆け引きじみた事するヤツは好まねぇ。
お前みたいのが好きなんだよ俺は」

目尻に唇を寄せて

「綺麗に化けたなぁ…
素顔の美しさは
俺だけが知ってりゃいいからな…?」

ご機嫌な様子で、歌うように囁く天元。

「…うん」

だから私も、素直に頷いた。
ご機嫌を損ねたくないもの…
久しぶりに会っただいすきな人だから、
私だって可愛い女でいたい。

王の間に続く中庭に茂る
豊かな木々に隠れて
私たちは秘密の口づけを……
交わす…

「……天元様」

はずだったと思うんだけど…。

「王様がお待ちです」

もの凄く冷静な声に、
甘い雰囲気を打ち破られた。

「…いーんじゃねぇの、ちっとくれぇ」

目に見えて不機嫌になった天元は
声が飛んできた方を恨めしそうに睨んだ。

「王様もお忙しいのです」

「俺もお忙しいんだよ」

「お忙しいのは重々承知しておりますが
今されている行為は
王様をお待たせする理由にはなりません」

天元の後ろに畏まって立つその男性は
ちらりと私を一瞥した。
背筋がヒヤリとする程の冷たい目…と、
思いきや、次の瞬間
ひどく優しげに微笑んで

「申し訳ございません。
堪え性のない王子でして…。
ですが美しい姫を前にしては
天元様もただの男ですね」

さっきまでの事務的な話し方とは打って変わって
心のある優しい話し方をしてくれた。

…そのギャップにちょっとときめいてしまった。
のを、見逃す天元じゃない。

「邪魔すんなよ。
お前、俺の睦を籠絡するつもりか」

その人の目から私を隠すように抱きしめる彼は
不機嫌そうにぷいっと顔を背けた。

随分と心を砕いているんだな…
仲が良さそうに見える…。


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