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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第21章 スルタンコラボ企画 〜睡蓮の昼寝〜





「思いませんよ。
どう考えても皆さんのお話は素敵ですし
とっても愛を感じました。
どうにかしてあげようっていう
彼の優しさを感じます」

おかげでちょっと彼の事を見直したくらい。
…ちょっと?
いやいや、ものすごく、かもしれない。

だって決して身勝手なものではなかった。
慈愛に満ちていた。
その人のため、周りの人間のため、国のため…
その為に自分の立場を
利用しているようにも感じた。

「そうです。天元様は、私たちのために
ご自分を『使って』下さったんですよ?
天元様には感謝してもしきれません。
しかも、今回だってまた私の国のために
動いて下さっているの。そのせいで
睦さんには淋しい思いをさせてしまって
申し訳ない気持ちでいっぱいです。
ごめんなさい」

雛鶴さんが頭を下げるので、
私は驚いてしまって…

「やめて下さい!だってお仕事じゃないですか!
雛鶴さんが謝る事じゃありません」

「…本当にそうお思いですか?」

「思ってます。
自分の成すべき事をするのは当然です。
誰かの為に出来る事を精一杯やってもらわないと。
そうできる力が、あの人にはあるのだから…」

私には、出来なかった。
あんな小さな子どもひとり
救ってあげる事はできなかった…

「…さすが、天元様がご執心なさる方ですね」

はっ‼︎
屈託なく微笑まれ、背筋が凍る思いがした。

「ごっごめんなさい!そうじゃなくて!
偉そうなこと言いました、えぇと…」

あたふたと身振り手振りで言い訳を始めるも
3人は私を責めたりはしなかった。

なんだろう、さっきからヘンな感じだ。
大いに違和感を覚える。
1人の男に平等に愛されよう同盟でも組んでいるのだろうか。
…っていうよりも…
手応えがなさすぎるように思えて仕方ない。

だって愛しているのなら
自分がより愛されたいと
思うものなんじゃないのかな。
自分の愛が1番強いという事を
見せつけたいとは思わないのだろうか…。
それとも、そんな事を考えてしまう私が
イヤなヤツなだけなの?

「睦さん、あのね…」

隣にいるまきをさんが声を上げた。
私はくるっとそちらを向く。
すると優しく微笑んで

「私たちは、一国の王子様と婚姻関係にある。
王家の婚姻なんて後継のためが1番の理由なんだ。
でも私たち、誰一人懐妊しないだろ?」


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