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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第21章 スルタンコラボ企画 〜睡蓮の昼寝〜





「当たり前よ…わけも、わからず
こんな所に閉じ込められて…
しかも初日から放置。3日もよ…?」

あれ、なんかこれじゃあ…

「…淋しかった、ってコトか?」

うん。そう聞こえることだろう…。
違う、のに。

でも私はもう、目を開けていられなくて…。
眠りに落ちる瞬間、
彼の嬉しそうな顔を見たような気がした。






「……睦様、睦様!」

名前を呼ばれたような気がして、
急激に意識が浮上した。
瞬間、ばちっと目を開く。

すると
とても心配そうな目をしたジャナが
横になっているだろう私の
顔の目の前まで近寄っている。

「……」

「あ、良かった……
大丈夫でいらっしゃいますか?」

「…」

大丈夫?
…大丈夫、って?

私の心の声が聞こえたかのように

「何度もお呼びしておりましたのに、
ぴくりとも動かれませんでしたので
心配致しました」

……。
そんなに深い眠りに?
私は…
何をしてたんだっけ。
ものすごく眠たかったような…。

あ、そうだ。
薬のせいですごく眠たくなったんだ。

薬……媚薬…
……。

「っああ″‼︎」

私は思い切り飛び起きて
両手で体を抱きしめた。
急に大きく動いた私にジャナも驚いて

「どうされました⁉︎」

大きく目を見開いた。

「いーやー…?服がー…
あってよかったなーって…」

はははと力なく笑った私を見て
ちょっと引くジャナ。

「…何です?」

そして私の不自然極まりない喋り方に
ただ戸惑っている。

だって…。
私の記憶では、
ひとでなし王子が、
私の衣服を乱したはずだったから。
なのに私の服は
きれいに着せられていて
肩のリボンすら解けていない。

あれは、夢だった…?
と、思うほど
そんな形跡はなかった。

「あぁ…いえ、何でもない。
ジャナは?何の用?」

私はホッとしすぎて気分が悪くなってきた。
何だかとっても疲れた…。

「はい、お夕食のお時間です」

「えぇー…食べたくない…」

「えっ⁉︎お加減がよろしくないのですか?」

急に慌て出したジャナは
何故か部屋を出て行こうとした。
とってもいい子なのだけど……

「待ってジャナ!どこ行くの⁉︎」

すでに泣き出しそうになっているジャナを
引き止め訊くと、

「薬湯をお待ちしようかと…!」

焦ったような返事をした。


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