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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第21章 スルタンコラボ企画 〜睡蓮の昼寝〜





「睦…熱くて、柔らかい。
あぁ、いやらしく絡み付いてくる」

「わ、かんな…っんあ、あ…っん」

「身体は正直だぞ。お前のナカは
俺の指が好きだって言ってるぞ」

「あん…ん…ひ、あぁ!」

妙な薬のせいとは言え
おかしくなってしまいそうな程の強い快感が
私を襲った。

「いや!こわい…!」

その手を跳ね除けたい衝動に駆られるが
どうにも力の入らない体は
ただ与えられる熱に溺れて行くだけだった。

「怖くなんかねぇよ。
ただ感じてろ。ほら、ココ…」

「んんっあ!やあん…」

「可愛い声…ココが、お前のイイとこな…?」

そう囁く声とは裏腹に
強く速く擦り上げられ
私は何とも言いがたい心地になっていく。

「や…そこはいや…やめ…っあぁあ″ああ!」

びくん、と大きく身体が跳ねて
頭の中は真っ白になった。
ゆるりと動き続ける指が、
更に身体を跳ねさせて…

「うまくイけたな」

額にキスをされ
ズルっと引き抜かれた指先は
ぐっしょりと濡れていて、
あの指がたった今まで
私の中に入っていたという事は
アレは私の……。

そう思うと見ていられなくて
シーツに顔がうずまるほど横を向いた。
無理矢理とはいえ、
自分のすべてを暴かれたようで
この場にも居たくない。

さっきの余韻で、息が苦しくて、
砂浜で足を取られながら
何時間も走ったような感覚だ。

それがようやく整ってきた頃。

「こっちを、、向け」

言い聞かせるような言い方。
さっきも言われたから。

でも私は完全にムシ。
今この人の顔を見ることなんか
出来そうもない。

「何でそんなに俺のコト嫌ってんの?
贈り物も……果物キライかよ」

届けられた時のまま
手付かずの果物を見て
彼は小さくため息をついた。

「俺のこと嫌ってるヤツなんていねぇと思ってた」

傷ついたように言う彼が、
少年のように思えて…
驚いた私は、つい顔を合わせてしまった。
すると、

「お、」

ぱっと笑顔になる。
…………

「…ふふ」

そんな、子どものような仕草に
思わず笑ってしまった。
私としたことが!

「やっと笑ったな。何だ、何がおもしろい?」

愛しげにほっぺたを撫でられて、
私は再び横を向く。
この人にする話なんかない。
気にかけてもらいたくもない。


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