第20章 旱天慈雨
ただその一点を狙う俺に
「ま、って…や、そこっ…あ、んっ!」
音を上げる睦。
全身に力が入って、当然ものすごい締め付け。
俺は気持ちいいが
睦ももっと善くなってもらいたい。
「睦、逆らうな…ほら、
気持ちいい、だろ…?素直に、受け入れてみ?
怖く、ねぇから…」
「んっ、…天、元ん…っ」
「あぁ、居る。ここに、居るからな…?」
投げ出されたままの手を
そっと握ってやる。
するときゅっと握り返して、
強くつぶられていた目が薄く開いた。
その目は俺を捉えると
安心したようにうっとりと閉じられていく。
全身からも、程よく力が抜けて
「ふぁあ…あぁん、あっは、ん…」
ふわふわとした甘ったるい声がもれてくる。
何の抵抗もなしに、
俺に組み敷かれイイ所を攻められて
気持ちよさそうに善がる睦は
何よりの興奮剤だ。
支配欲を駆り立てられた俺は
更に睦を攻め立てる。
奥まで埋め込み、思い切り腰を擦り付けた。
ぐるりと回しながら擦り付けてやると
「…っひやぁあ‼︎あぁっあああっ!」
一際大きく啼く。
「これも、好きか?」
「あんんっあぁああっ!」
言葉など失ったようだ。
でもこの反応からしてイイのは一目瞭然。
だからこのままイかせてやろうと
腰を大きく揺らした途端、
「や、ぁ…て、ん…げ…っあぁ、だっ、こ…」
このままイかされると察した睦が
可愛いおねだりをした。
それに応えるべく、
睦の両膝を解放し
今度は背中に腕を通して強く抱きしめてやる。
「はぁああ、っん…」
まるでため息のような声を出して
睦も俺に抱きついた。
隙間なく埋まる2人の距離。
解放した足は閉じられる事もなく、
むしろ更に広げられていて
『もっと』と言われているような気になる。
調子に乗った俺は
睦のナカを更にかき混ぜた。
「ひぃんっ…!ん、く…あぁゔっ」
ヒダのひとつひとつが
俺に追い討ちをかける。
「イく、か睦…?」
ナカの具合がそうなる予感がして
完全に堕ちている睦に訊くが、
「んあゔ!あ″ぁあああ″…ッ、」
もう答えられはしないようだった。