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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第19章 思い出 ☆彡






「…睦愛してる…
もっと、俺をほしがれ…」

独りじゃないって思わせてくれ。

「…あぁっ!ん、天元、?
私を、くる、わせて…っ…天元で、
いっぱいにして…ぁ、んあぁ…!」

切ない気持ちはすぐに伝わる。
互いに淋しさの慰め合いだ。
それでいい。
それがいい。

「睦……睦っ」

「あぁあ、や、やぁあん、っ」

絶頂が近い睦に合わせて
自分も大きく動き出す。
俺に跨る睦を下から突き上げると
小さな身体は何度も飛び跳ね、
俺がナカを擦るたびに大きく喘いだ。
甘えるような声、全身をぶるっと震わせた瞬間、
深く口づけをする。

「んっんんうぅ!」

「…っ、は…ぁ」

なかなかないこのタイミング。
ほぼ同時、
珍しく俺たちは仲良く一緒にイッたのだった。

くったりと脱力し、
荒い呼吸を繰り返す睦と
同じく力が抜けて
強い快感に溺れる俺。
そんな俺の欲を、
イった余韻で締め上げて
あますことなく受け止めてくれる睦。

互いの身体を繋げたまま、
睦の身体を強く抱きしめ
ごろりと横になった。
俺の腕を枕にして、
睦は俺に擦り寄ってくる。
達したとは言え、
さすが『優しく』しただけの事はあり
意識を飛ばす事はないようだ。

「…睦…悪ィ…。
優しく、なかったな…」

自分のしたことを振り返り謝罪をしたのに、

「…すごく…愛してもらった…だいすきよ…」

俺の事を咎めもしねぇ。
睦は
俺に愛してもらった、なんて言うが、
それこそ、愛を感じた。

俺、こいつの事ちゃんと愛せてるのかな。
あの頃と、おんなじように…







俺が夜に街を出歩けば、
その道の女どもがこぞって声をかけてくる。

「そこの兄さぁん、今夜どうだい?」

そんな調子で纏わりついてくる
艶やかな格好をした女たち。
前々から歓迎していたワケではないが、
今となっては心から遠慮願いたい。

睦以外に触れられるのが
不快で仕方ねぇ。
だが仕事柄、そう言う場所に行かなきゃならねぇ。
…遊郭とかな。
仕方ねぇとは言え、…不快は拭えず。

客引きの男も、
シナを作って寄ってくる女も、
…頼むから俺をほっといてくんねぇかな。



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