• テキストサイズ

【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第19章 思い出 ☆彡





「おねが、いっ、もっと…ゆっくり…」

「今…誰に、何されてんの…?」

「怒っ、ちゃやだ…!
天元のことしか、考えてないっ」

回らない頭で
必死に伝えるも、彼の機嫌は直らなかった。













意識を失ってしまうのかと思っていた睦は
緩く喘ぎながら…
失うのではなく、
気を他所にやっているようだった。

いつもよりも敏感になっていた睦を
気遣っていたつもりだったが、
そんなに余裕があるのかと
自分の思うように激しく突き上げてみる。

するとびくっと跳ね上がり、

「っ!や、やだぁ!」

思い切り背を反らした。
何を考えていたのかまでは考えつかないが
取り敢えず気に食わねぇ。
その想いを伝えたくて、
深くまで圧し入ると
泣き叫ぶような喘ぎが止まらなくなった。

もっとゆっくりしろとせがまれるが、
…そんなのしてやらねぇ。
なのに、

「あぁ、あ、やだやだ…っ
やさし、のが、すきな、の…!」

泣きながら口づけをされ
更にそう訴えられると、
さっきまで抱えていたやさぐれていた心も、
いっぺんに散らされていった。

優しいのが好き、…
それはよくわかってる。

怖いのはきらい。
自分がそこに居るために、
できる限り自分を押さえ込む。
そうして、居場所を確保するんだ。
淋しがりの泣き虫で、
怒りんぼだけどよく笑う。

俺はそんなお前が、

「大好きだ」

俺の呟きに、ふと目を開いた睦は
涙をこぼして

「…私…?」

「睦が、大好きだ」

言い直すと、くしゃっと顔を歪め
力いっぱい俺の首に抱きついてくる。
可愛い睦。
俺の事を信頼して、全身で甘えてくるこいつが
どこまでも愛しくて愛しくて…。

睦が強く締め付けてくる中、
その狭い道を抜き差しし
自分を扱き上げ吐精感を高めた。
睦の願い通り、優しいその行為。
こいつを泣かせない為なら、俺は自分を殺す。

「ぁ、あ…天元、そ、れ…すき…っ」

「…きもちい…?」

「ん…あん、あ、きもちい、っ」

全てをうずめたまま、
小刻みに揺らし奥の方を刺激すると
素直に快楽を貪って行く。

お前のその声を聞くのが好きだ。
俺は独りじゃないって思うから。
睦が俺のものだって感じるから。






/ 2219ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp