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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第17章 愛月撤灯





「それはメシの後。
早く食わねぇと朝メシが昼メシになっちまうだろ」

「え…そんなに?」

くすくす笑う睦。

こうする事を想定をして
膳ではなくテーブルにメシを広げたのだ。
笑ってくれて、良かった。

睦を膝の上に乗せて座る。
白メシと鮭の塩焼き、おまけに卵焼き、程度。

「もちっと気の利いたモン作れたらよかったな…」

「とってもおいしそう!」

嬉しそうに手を合わせる睦。

…会話になってねぇし。
しかも可愛い反応しやがって。

「可愛いから食わせてやる」

「えぇ?」

「ほら」

卵焼きを睦の口元に寄せると
少し考えた後、ぱくっと素直に口に入れた。

…おぉ珍しい。

「あまぁい!おいし!」

睦は咀嚼しながら
顔を綻ばせる。

「あれぇ?…天元、お料理上手だねぇ」

頬に両手を添えながら俺を見上げる。

「んー…それはどうだろうなぁ…」

「おいしいよ?」

「お前の口に合えばそれでいい」

にこりと笑ってやると
睦は少し頬を染め

「あぁ…私のためだからって事?」

嬉しそうに呟いた。

「俺が睦の為に作ったことを
お前が喜んでいるから美味く感じるんだろ?」

相変わらず可愛いヤツ。

「うん…ありがと。
でももう、自分で食べられるよ」

自分の箸を手に持ち俺に見せた。

「天元も食べなくちゃ、お昼になっちゃうよ?」

ふふっと睦が笑うので
俺も可笑しくなって

「その通りだな」

睦の額に自分のそれをコツンとぶつけた。

「ただし、俺の上からは下りるなよ」

キッと見つめると

「はぁい」

睦は素直に頷いた。











腰が重い。
全身が怠い。
でも随分と楽になってきた。
やっぱり体を動かすのは良いらしい。

洗濯物よし、お掃除もよし、
お昼ごはんの準備もよし。

後は…

「睦、終わったか?」

…そうだ。

「うん、終わった」

「じゃおいで」

お約束ごと、
私を寝かすために
天元が部屋の中から手招きをする。



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