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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第17章 愛月撤灯





「ん…天、元…っ」

睦の状況を考慮して、
ただ触れるだけの口づけ。
なのに睦は、俺を押しやり
すぐに終わろうとする。
1回だけならいいってお前が言ったくせに…

睦の唇に対して縦になるくらい角度をつけて
くいっと掬い上げ、何度も食んでは弄ぶ。

長い口づけに息を上げた睦が
俺の首に手を這わせた。
ぞくりと背筋を痺れが駆け上がり
危うさを感じた俺は
ぱっと睦を解放した。

今日はこいつを抱けねぇから…
いくら俺でも、こんな調子悪ィのを
どうにかしようなんて気にはならねぇ。

「も、天元…長い…っ」

「あぁ、でも1回だろ?」

ならその1回を堪能しねぇとな。

「もう…」

頬を染めてすねる睦は
最高に可愛い。


こうしていると元気そのもの。
…天ぷら食って胸焼けしたわけじゃなさそうだ。
でなきゃこんなにすぐに回復するだろうか…?

最近どうも体調が優れねぇみてぇだな…
こうやって、昔のことを思い出すのと
何か関係あんのかな。

俺は少し心配になって
睦の体をぎゅっと抱く。
取り敢えず、
隠し事をしている様子はねぇからヨシとする。

「あ、何だかホントによくなったみたい…。
…もしかして、天元ってホントに
私のお薬なのかなぁ…?」

相変わらず子どもみてぇなヤツ。

「そうなんじゃねぇの…?
ホントの薬飲むより効くもんなぁ?」

「うん、ほんとにそう思う」

睦は無邪気に頬を染めて興奮している。
あまりにウブで…だから、
ちょっとからかいたくなって…

「ついでによく効く注射もしてやろうか」

「注射…?」

キョトンとこちらをみやる睦の手を取って
自分の中心へと導いた。
ソコに手を当てられた睦は

「……」

しばし無言で見下ろして、
バッと俺の手を振り払った。

「ば…ばかっ!」

ゆでだこみてぇに顔を真っ赤にして吠えた。
くくく、おもしれぇヤツ。

「何笑ってるの!何にもおもしろくありません!
そんな事ばっかり言って…」

警戒して俺から離れようとする睦を
抱き込んで阻止した。



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