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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第14章 可愛い邪魔者





「そんなこと、…あ、…
私のどこに、…そんな色気があるっていうの…?」

必死に喘ぎを抑えて言葉にすると
彼は驚いて目を見開いた。

「お前の色気に、
…俺はいつもやられてんだけど…?」

「え…天元のほ、が…色っぽい…。っや、ん…っ」

舌の先で胸の頂を弾かれて
強い快感が突き抜ける。

「お前…ほんと気づいてねぇ、の…?」

ちゅうっと強めに吸い上げられると
まるで責められているみたいで…

「あぁ…っ、ごめん、なさ…!」

謝ってしまう自分がいた。

「ん…謝ってねぇで…誘惑、しろ…」

そう言いながら、
背中に手を這わせて支え
ゆっくりと押し倒される。
私の背中が畳に着くと
その手はするっと足の方へと滑っていき、
襦袢ごと撫で上げた。

「ん…あ、の…ほんとに、するつもり…?」

「……ここでやめると思うか…?」

呆れたような彼の声。
だけど、…

「だって…昨夜もあんなに…」

「昨夜な」

再び唇を寄せる彼に、

「夜は休みたいっていうか!」

はっきりと提言するも

「何で怖気付いてんだよ…」

やっぱりというべきか、効果はない。
怖気付きもするよ…

「…だって、絶対おかしくなっちゃうんだもん…」

「…ほら、そういうこと言うだろー…」

少し惚けたように言った天元が唇に戻ってくる。

「…で?俺から離れたくなくなっちまうんだろ?」

「え…?」

「気が変わった。話、聞いてやる…」

もう一度口づけを落とした天元は
ひどく機嫌が良さそうに見えた。

「何で、俺を拒むんだ…?」

おでこをくっつけたまま、
瞳を覗き込まれた状態で優しく訊かれる。

「え…だから、…おかしく、なっちゃうから…」

「おかしく、って?」

脇に投げ出されたままの両腕を
彼の首に回すよう誘導されて、
私は素直にそこへしがみついた。

「え、と…気持ちよすぎて
何もわからなくなるの…」

鼻先もくっつけられて
もう、お互いのまつ毛が触れてしまいそう。

「そうか…可愛いな…
それが、睦はイヤなのか…?」

「イヤなんじゃなくて…怖い…」

「俺が、いるのに…?」

何だろう、ヘンな感じ。
天元の声を、全身で聞いてるみたい…



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