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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第12章 形影一如





ゆるゆると優しい刺激を送るだけの行為に
物足りなさでも感じているのか、
睦は涙をとめどなく流し

「や…も、と…もっとぉ、」

と、やっぱり俺にしがみつこうとする。
こんなふうに甘えられたら、
睦のいいようにしてやりたいと
思ってしまうが…

「睦…淋しい…」

耳元で囁くと、それにすら感じてしまうのか
荒い呼吸を続けた。

「どうしても、だめか?」

「ん…っ」

「睦…」

甘い囁きを繰り返すと
我慢しきれなくなったのか、
自分から腰を押し付けて、

「ん…げ、ん…、天元すき…ッ」

泣きじゃくり、俺の頬に唇を押し付ける。

「…天元、っ…だい、すき…んぁあ!」

俺が淋しいなんて言ったから、
両手で頭を撫でるように髪を梳き、
引き寄せて口づけまでくれた。
よくできましたとご褒美に、
下から突き上げ、強い刺激を与えると

「っあ“ぁ!」

一際大きく啼く。

「睦、誰が好きだ?」

「天元…っ…天、元が、だいすき…っひぁあ“!」

あぁ満たされる。
俺は睦のモノだと実感する。
俺だけじゃなく、こいつも俺を求めていると
思い知る事ができる。
同時に、
俺の願いなら何でもきいてしまうこいつもまた、
俺のモノだと思い知る。
睦を満たせるのは俺だけだ…。

「んあっ!あぁあっ、あっん、や…っあ」

抽送を速め、上り詰める。
睦の身体が宙に浮くほど突き上げて
動きに合わせて
ひっきりなしにもれる嬌声を楽しんだ。

そのうち中の収縮が始まり、
睦のオワリが近い事を知る。

「睦…っ愛してる…っ」

そう。
全て、愛してる。

「天元…っ全部、ちょうだい…」

縋って、涙を流す睦を
力いっぱい抱きしめて、

「全部、お前の、だ…ッ」

睦の求めるものは全部やる。
口づけも、この気持ちも、俺の身体も、
睦の奥深くに打ち付け吐き出す、愛も。
もうずっと昔から、
俺ごと全部、お前だけのものなのに。

存在を確かめるように強く抱き合って
しばらくそのまま余韻に浸った。



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