第12章 形影一如
でも睦は
俺の首に腕を絡め、頬ずりすると
「責任とって…?」
全身を擦り寄せて全力で甘えてきた。
「お前…」
恥じて頬を染め、逃げるかと思えば、
こんな風に蜜語を口にして迫ってくる。
なんて……なんて愛しい…。
「…ん…」
深い口づけを交わし、
背筋を中指の腹でそっと撫で上げる。
ぞくりと全身をびくつかせ
顎を天に向けて感じた睦の
剥き出しの首に思い切り吸い付いた。
「う、ん…あぁ!」
強い刺激に耐えられず、声を上げる。
弱いことがわかりきっている耳を
甘噛みすると、今度は力が入らなくなり…。
素直な反応を楽しんでいた。
そんな睦の秘部に、欲を当てがい
「睦、俺が欲しいって、言ってくれ」
ぎゅっと抱きしめ囁いた。
「宇髄、さ…ほし、い…」
消え入りそうな声。
「俺のこと、好きか…?」
睦もぎゅうっとしがみついて
「ん…すき」
素直に応えてくれる。
「誰を?」
「宇髄さん、すき…」
とろけ切った目をして、
俺からの口づけに必死に応えてくれる。
すき、と言えたご褒美に、
睦が欲しい、と言ったモノを
中に埋めてやった。
絡みつく膣壁を引き裂くように
奥へと進む。
「いっ…あぁあ!」
待ち侘びていただろうこの快感に
打ち震え、耐えるように強く抱きついてくる。
睦の耳元で尚、囁いた。
「なぁ、睦…」
「あ、ぁ…ん…」
「名前…呼んで」
隙間なくぴったりとくっついていた上半身を
少しだけ離し、額を合わせた。
それでも更にしがみついて来ようとする
睦の名を呼ぶと
うっとりと、目を開いた。
正気じゃない事が容易に見て取れる。
こんな状態で言わせても意味がないと思いながら
それでも呼ばせたいなんて考える。
「俺の、名前…」
涙をこぼし、首を振る。
少し、腰を引いて、
浅い所を引っ掻くように擦り付けた。
「っ!やぁっ…だ、め…ッ」
「呼んで睦…今だけで、いい…」
「あぁ、あっ…んん…」
こんな明るい所でこんな事してると
睦じゃねぇが…
ひどく後ろめたさを感じるな…。