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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第51章 .☆.。.:..密室:*・°☆.






「んー?大丈夫だって?」

眉間に唇を寄せながら
宇髄さんはやっぱり楽しそうだ。

「うん…何でもいい」

「何でも?」

「声が聴けたらそれでいいの」

「それすぐ言うよな。そんなに好き?」

「大好き。言葉もだけど…
それだけじゃなくて
宇髄さんの声で安心するんだ」

「あぁ、知ってる」

「ふふ…知ってたの?」

「知ってたな。それくらい気づく。
俺が話してると睦はよく目を閉じる。
違うこと考えてんのかと思ったが
話の内容はちゃんと理解してたし。
アレ俺の声聴いてんのな」

「ゔ…ん…そ、ですかね…」

「にっこにこしながらなー」

「にっにっにっこにこですかねぇ…」

照れるから話を逸らしたいなぁ。
そんな事バレなくてもいいんだけど。

でも、そうだよね…
確かにお話する度に
この声に聞き入ってた気がする…

「そんな事より…」

「可愛すぎるんだよ」

「わぁ!もういいよ…!」

話題を変えようとした矢先に
引きずるように戻されてしまって
プイと顔を横に向けた。

すると
さっきから繋がれたままの手が目に入り
図らずもほんわかと癒されてしまう。

あぁ私
相当やられている…

ため息と共に目を閉じた瞬間。

「自分から強請ったくせに…」

耳元で、囁き声を出されると
背中がもぞもぞする。
それを避けたくて
肩で耳の側を擦るように回しながら
正面を向き直ると
当然、触れてしまいそうな距離に彼がいて…

「いくらでも聴かせてやるのに…?」

「んー…嬉しい…けど、照れますね」

「慣れねぇなぁ」

「慣れません…全然」

「もうちょっと当たり前になっても
良さそうなモンだけど」

「どうしたら慣れますか?」

「ずーっとくっついてりゃいいんじゃねぇの」

近づいたかと思ったら
戯れのように
ちゅっと口づけをされる。

ずっと。
こんな事してるっていうの…?



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