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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第51章 .☆.。.:..密室:*・°☆.






「ずーっと?」

「そ。片時も離れず」

「それは…宇髄さんの希望では?」

「睦は違うのか?」

……

「…違いません、」

せっかく一緒にいるのに
こんなふうに仲良く過ごさずにいるなんて
もったいないような気がするのだ。
それは、甘い時間も然り…

「なら問題ねぇよな…?
そのうち慣れるだろ」

宇髄さんは当たり前のように
口づけを再開させる。

だけど
私きっと慣れたりしないと思うんだ。
今だって、心臓すごいんだよ?
この人の事だから
どうせ気がついているだろうけど
緊張と期待で私の胸はいっぱいだ。


柔らかい口唇が重なっては離れ
その感触を充分に味わってから
角度を変えて、徐々に深いものになっていく。

唇の内側を
小さく覗かせた舌先でくすぐられただけで
肩がぴくりと跳ねた。

大きな手がそれを落ち着かせようと
頬をそっと撫でてくれる。
そのうちゆっくりと耳元を撫で下ろして
首筋に到達した。

指先が首根を何度も辿り
そこに忍び込んでもいいものかと
私の反応を探っている。

文句は言わせないとでも言いたげに
更に深まって行く口づけ。
絡め取られた舌を
彼の口内に引き込まれて甘く吸われたら
文句どころか
もう何も考えられなくなっていた。

着物の合わせから侵入してきた温かい指が
確かめるように私の肌を辿る。
奥に行く度、身をよじる私を押さえ込み
するりと肩を露出させた。

少しだけひんやりとした空気に触れた素肌が
小さく震えたのが自分でもわかる。

寒いわけでもなくて
怖いわけでもない…

また、宇髄さんのものにしてもらえると思うと
どこか喜んでしまっているのかもしれない。
…はしたないって思われるかなぁ

私のそんな思いを知る由もない宇髄さんは
長い口づけに耽る。
口唇は軽く合わせたまま
舌を甘嚙みしながら
ちろちろと舌先同士を擦り合わせて

まるで戯れているかのような
そんな行為ばかりを押し付けてきた。


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