• テキストサイズ

【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第49章 .☆.。.:..期待:*・°☆.






「そうか…」

何だろうな…
居心地が悪ィな。

「はい。あの時…
私の家に来てくれた隊士の方に、
言いたい事もあったんです。
会えるかどうかなんてわからなかったけど
何もしないよりいいかと思って…」

「…お前は、まっすぐだねぇ」

つい、率直な感想が口をついた。

「え……」

それまでの勢いは衰えて
睦は俺の目をジッと凝視める。
勘繰るような目だ。

「…バカにしてませんか?」

「してねぇよ。
睦はいい子だって思ってんの。
お前は、自分がツラいのに
それでも他人の事を考えたんだろ?
なかなか出来る事じゃねぇ」

「……」

「で…?探し人は俺だったぞ。
悪いのは俺だ。
恨み言ならいくらでも聞く」

「…悪い…?」

きょとんとして小首を傾げる睦。

そうなんだよな…
さっきから
全然悪い気配がねぇんだよ。
俺を恨んじゃいねぇのかなって
そう思ってしまいそうな…

「音柱様、悪い事したって思ってるんですか?」

「すっげぇ思ってる。
むしろそうとしか思ってねぇ」

「どうしてですか⁉︎
私、どうしてもお礼が言いたかったのに…」

「どうしたら礼を言いたくなるんだよ。
俺はお前の両親を
みすみす殺させたようなモンなんだぞ」

「私を助けて下さいました」

「…突き飛ばしてるけどな」

「だから助かったんですよ」

「標的を追い詰める方向を誤った」

「そんなのどうしようもない事です」

睦の目は真っ直ぐだ。
嘘のない、澄んだ瞳。
申し訳なくなってくる程に。

「しかもお前の腕、潰させたんだぞ」

それはもう逃れようもなく
俺のせいだと思っていたが…
この前、そうじゃねぇって
言われたばっかだったような…

あれぇ…?
おっかしいな…

「それもです!私わかったんですよ、
どうしてあの任務に
私を向かわせたのか!」

睦は身を乗り出して
やっぱり興奮気味に俺に迫った。





/ 2219ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp