• テキストサイズ

【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第49章 .☆.。.:..期待:*・°☆.







わざとらしくニーッと口角を上げて
俺の方を向いた。

「そいつはよかった」

言いながら
ぱっちり開いたオメメの脇に唇を押し当てる。

「音柱様…ここでは、だめですね」

「誰もいねぇし」

「誰か来るかもしれません」

「別にいいだろ」

「私、男の子なんですけど」

「お前はどう見ても女だから」

俺の発言を受けて
睦は大袈裟に仰け反り

「そんな事ありません!」

真っ向から否定した。

…そう思ってんの、
多分お前だけだけどな。
それか騙されてんのなんかよっっぽど鈍くて
頭空っぽな隊士くらいだろ。























穏やかな日差しに包まれて
隣には全信頼のおける人がいてくれて
しかも昨夜は
全然寝ていない

久しぶりに浸るこの心地よさには
どうしても勝てなかった

私は誘われるままに
夢の淵を彷徨って
なんだか幸せな夢を見ていたような気がする























俺の肩にもたれたまま
本気を出して眠ってしまった睦を
チラリと見やり
起こさない程度にため息をついた。

俺の腕を抱きしめる形で絡めて
上腕に頬を押し付ける格好…

よくこんな無防備でいられるもんだ。
まぁ
俺のおかげ?…なんてな。

半分呆れながら
俺はぼんやり空を見上げていた。


静かな時間。
こんなふうに過ごすのは
ひどく贅沢な気がしてくる。

…と、思っていたのに。


「あ″あ″あ″あ″‼︎」

この世で1番不快な音が俺の耳をつんざく。

苦無で串刺しにしてやろうか。
文字通り
苦しまずにあの世に行ける事だろう。

睦がもたれかかっている為に
殴りに行くことも出来ず、
眠っているばっかりに
怒鳴りつける事も出来ねぇ。

くっそ。

見慣れた黄色い髪に
黄色い羽織。
何しに来たと
仕方なく無言の圧を加えてやると

「ひぃ…ッ」

と1歩下がった。
黙らせる事には成功したようだ。



/ 2219ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp