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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第49章 .☆.。.:..期待:*・°☆.






「おりこうさんね…」

…思い切り寝ぼけてんな。

なんとも可愛らしい勘違い。
褒美が自分の口づけだと思っているあたり
なかなか前衛的な思いつきだ。

だいたいは、お疲れ様のメシとかな。
風呂どうぞとか
何か贈り物を用意するとか。
そのあたりかと思っていたが。

まさかの『自分』だった。
いやいや、
俺としては何よりも欲しかったものだ。
ありがてぇ話だな。

いや、手近なモノで済ませただけか?
睦ならあり得そうで怖い。

「睦。睦ー…おーい」

「はーい…」

俺の肩から可愛い返事が聴こえてくる。
間違いなく寝ぼけているが。

こいつ普段からこんなんなのか?
大丈夫なのかよ…

それでも
よしよしと動き続ける掌。
ぎゅっとしがみつく感触が
…いつもと違う。
これは…


思うところがあって、
俺は睦の肩を掴んで引き剥がす。

不安定な体制に
睦は少し眉根を寄せた。

白いワンピース
少し高い位置につけられた布製のベルト、
の、上に
大きな膨らみ…

「睦ちゃーん、サラシ、取ったのー?」

ふにふにと頬をつまんで弄ぶと
睦はさすがに目を開けた。

半分だけだけど。

「とったー。あれくるしいし、いたい…」

そりゃそうだろうよ。
こんなでっかいの押し潰してんだから。

当然ながら、俺はこの方が好きだけど。

あぁでも、そういう事だ。
俺の前では必要ねぇと判断したって事なんだな。
ここでは、女でいてくれるってワケか。


そう思うと嬉しくて
俺は、まだふわふわしている睦の胸元に
顔をうずめるようにして抱きついた。

「うわ…っ‼︎」

その衝撃に
とうとうばっちり目醒めた睦は
咄嗟に俺の髪を掴んで後方へと引っ張る。
…かなり乱暴だ。

でもそんなモン、効果は皆無。

「や、や、やめてください!」

「えーいいだろこのくらい。
別に脱がしてるワケじゃねぇのに」

「あ、当たり前です‼︎」

大慌ての睦を前に
俺はわざと落ち着いた態度を示した。


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