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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第10章 知己朋友【ちきほうゆう】




「無邪気なのに素直にはなれず、
酒の力で素が出せるようになるのだな」

「さすが煉獄様。分析力がすげぇのね。
その通り。…そこがこいつの可愛いところ」

「宇髄が睦を溺愛するのもわかる」

「…惚れんなよ」

「それはない!だが、
友人として可愛がるのは許可してもらいたい!」

「そんなのは当然だ」

睦が可愛がられんのは
俺としてもありがてぇ。

「…ところでだ」

「おう」

「寝入っているようだし、宇髄はいいとして
俺はもう必要ないと思うのだが」

「…そう思うだろ?」

「…あぁ。毛布でもかけてやった方がいいだろう」

睦の腹から腕を抜こうとした。

「それがダメなんだなぁ」

「何故だ」

「…これ、いなくなってたら
朝起きた時、泣いて怒るぞ」

「…泣いて…」

にわかに信じがたい、と顔に書いた煉獄。

「経験者が言うんだ。間違いねぇ」

「……泣かれたのか」

「ああ。『1人で起きる朝なんて大嫌い』だそうだ」

煉獄は俺を見据えると

「……俺が離れた所で宇髄がいる。1人ではない」

「そんな屁理屈が通る女じゃねぇんだよ。
お前、こいつに嫌われてぇの」

「…それは嫌だが。
あまり俺の必要性を感じない。
これは酔った勢いだろう。なら…」

「ああ!しつけぇな!
そうだよ、そうかもしんねぇけどな、
万が一の事があったらどうしてくれんだよ!
朝からこいつ泣かしたくねぇの!
付き合え!」

「……溺愛」

「何とでも言え!」

吐き捨てるように言った俺を見て
表情を和らげおとなしくなった。

…しばらくして煉獄の目がおかしい事にきづいた。
眠そうに閉じられては開く。
それを繰り返していた。
時計を見れば、草木も眠る丑三つ時、だ。
昼間は体を使わせた。疲れも出ているだろう。
俺も心地よく眠りに誘われる。
疲れたし、酔ったし…眠い…













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