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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第49章 .☆.。.:..期待:*・°☆.






気がついたら病院のベッドの上にいて、
そこの医師に
私を助けてくれたのは
『鬼殺隊』という組織の人だった事を
聞かされた。

その時の私には
それがどういった機関なのかが
さっぱりわからなくて、
そうなんだな、くらいに考えていた。



その後、
両親を食ったのが

だったことと、
鬼殺隊の何であるかを知ることとなり
安易な考えながら
親の仇を討ちたいという思いから

今、こうして隊士として
日々鍛錬する日々を過ごしているのだ。



「うん、でもきっと大丈夫よ!
いっぱい食べて鍛錬を続けていれば
ちゃんと身体もついてくるからねっ」

恋柱様は私に励ましのお言葉を下さる。

「ありがとうございます!」

「んーっ!櫻井くんは可愛いわぁ!」

私の頭を抱きしめて恋柱様は叫び、

「……ごめんなさいっ!
男の子になんて失礼な事を…」

ハッとして私を離した。

「いえ、大丈夫です」

大丈夫だ。
むしろ、ごめんなさいは私の方だ。

女でありながら、
男としてここにいる。


ここでは、男尊女卑なんて言葉はないようだ。
その証拠に
恋柱様も蟲柱様も、女性でありながら
柱となり、第一線で戦っている。
現に、女性の隊士もたくさんいる。


私が男としてここにいるのは、
女性だとバカにされるからでは決してない。

自分というものを
捨てたかったから。

あんな事があった後に
自分を奮い立たせるには
ものすごい精神力と力が必要だった。

別人にでもなりすまさなければ
とてもじゃないがやっていられない。

ただ、頭は良くない私には
この程度の方法しか思い浮かばなかった。

私は、今までの自分を捨てたつもりでいた。

でも、この母譲りの赤毛だけは
どうしても切れなかった…
母との繋がりを絶ってしまうような気がして
それだけは出来なかった。

この髪に触れるたび
あの時の鬼を思い出す。
それが私の力になるのだ。


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