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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第48章 .☆.。.:..卒業*・°☆.





「ありがと…ゆっくり寝られそう…」

「俺を置いて寝るなよ」

「えぇ?なら一緒に寝よ…」

「寝たくねぇな」

「もう2時だよ?」

「どうせ明日休みだから
ちょっとくらいいいんじゃねぇの?」

「先生も休み?」

「先生にも春休みはあるのだよ」

……卒業式の次の日が休みなのかな。
まだやる事あるんじゃないのかな…

そんなに疑わしげな目で凝視めていたのか、
先生も顔をしかめて、

「いいんだよ、休みなの」

そういい放った。

先生がそう言うならいいけど。

先生…
先生か。

私はこの間から考えていた事を
思い切って伝えてみようと思った。

「…なら、ちょっとだけ、話してもいい?」

「あぁ、いいよ」

むしろしてくれと言わんばかり、
キラリと目を光らせる。

よかった…

「私、一年間、めっちゃ働く事にしたの」

「ほぅ…なんだ急に」

私の髪に口元をうずめ
先生は思案しているように唸った。

「やっぱりね、学校に行きたい」

「学校…?進学すんのか」

「うん。1年遅れる事になっちゃうけど…
いいかなぁ?」

「そりゃ、お前が決めたなら…」

「出来ると思う?」

「睦なら出来る」

はっきりと言い切ってくれて
すごくホッとした。
頬をつけた先生の胸から
子守唄みたいな鼓動が聴こえてくる…

「したい事が出来たの」

驚きながらも、
少しだけ嬉しそうにしたのを
私は見逃さなかった。

それを見て、私も嬉しくなった。

「何がしてぇんだ?」

「前に、人の手伝いするのが合ってるかもって、
言ったの覚えてる?」

「あぁ、」

「私なんかに
お手伝いできるかどうかわかんないけど…」

「…あぁ」

「わかんないんだけど…」

「大丈夫だよ」

……

「睦なら、大丈夫だ。
お前はちゃんとやり通せるヤツだって
俺は知ってる」

それは…
世界一信頼できる言葉だね。

すごく、強くなれるような気がする。

「ばかだなって笑わないでくれる?」


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