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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第48章 .☆.。.:..卒業*・°☆.





「だから、先生がね、
他の女の子のこと見てたらやだな…って…
あ、これじゃ不安じゃなくて、嫌な事だ」

質問の答えとのズレを感知して
ちょっと頭を悩ませる。

「ばっ…かだなぁ睦…
たった今愛し合ったばっかだぞ。
なのにそんなこと考えんのか?」

「んー…好きすぎて、不安…?」

先生の話をスルーして
思った事を口にするも

「こら聞いてんのかよ、」

先生は不満そうに眉を寄せた。

…あれ?
結構先生が喜びそうな事を
言ったつもりだったのになぁ…

でも私のその考えは間違いなかったようで、

「お前なんだ。さっきまでと劇的に変わったな」

ものすごく嬉しそうに笑ってくれた。

「いい感じに気が抜けてて…
いいな。そんなんがいいよ」

相変わらず、顔のあちこちにキスをして

「それが、ほんとの睦なんだよな…」

切なげに、頬を擦り寄せる。

「俺にしか見せんなよ…?」

「それは…先生もだよ」

私の髪を撫でていた手を取って
指を絡ませ弄んだ。
私は、手を繋ぐのがすき。
先生の手は大きいから特にすき。
包んでもらう感覚が
とても幸せだ。

「こんな先生、
私以外に見せたらだめなんだよ?」

「なに?俺今どんな?」

わくわくした様子で私の返事を待つ先生は
ホントに子どもみたいだった。
自分では気付き得ない自分を早く知りたい…
そんな感じがした。

「学校にいる時と違ってて…
ちょっと、気怠げで色っぽい、感じ…」

待って、これさっき
私が先生に言われそうになって
恥ずかしくてやめさせたのと
同じようなコト言ってるんじゃない…?

「へー…俺そんなふうに見えてんだ…」

でも先生は
そこには興味がないらしく
私の言葉を受けてうんうんと頷いている。

「そんな俺がお前はいいワケ?」

「うん、だって…私だけの、先生だもん…
かっこいいの、私しか見られない…」

「へえ…?かっこいい?」

本当かどうか確かめるような言い方をして
先生は探るような目を向けてきた。

先生の言いたいことはわかる。
自分でもどうしたのと思うから。


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