第48章 .☆.。.:..卒業*・°☆.
私はぐったりと
ベッドに身を沈めているというのに、
先生は普段通り、話せるし動けるし…
このあまりにも大きな差に
私はもう嫌気が差していた。
私の首筋をしつこく弄ぶ先生は
新しく手に入れたおもちゃを
手放したくない子どもみたい…
向かい合って横になっていた私の手首を掴み
ベッドへと押しつけて仰向けにさせると、
そのままついて来た先生は
覆い被さるようにして
私の肌を味わった。
「ヤりすぎ…腰痛いし…
しつこかったし、でももっとしてたかった…
あと、全身がツラい…」
「おぉ…」
さっき先生が
1人自問していた事に全て答えた。
先生は戸惑ったように目を見張る。
あぁ、それともうひとつ…
「…離れたくないの。だから、ぎゅー…」
言葉を紡ぐうち、
私の掠れ声も徐々に良くなっていく。
「……さっきから可愛い事ヘーキで言うのな」
「…えぇ…?」
「もっと、してたかったって?」
「あぁ…うん…、出来るものなら…」
「じゃあ…」
脚を絡めてくる先生に
「出来るものなら!」
もう1度、強く言い聞かせた。
「…出来る」
「先生と一緒にしないで」
「最悪お前は動かなくてもいいし」
「ばか言わないでよ!失礼な!」
…失礼って。
おかしな事を口走った気がする…
でも、そんな言い方ないでしょ。
「ひとを無能みたいに言わないでよ。
私だって動くし…!」
「あーはいはい、悪かったから」
元気じゃねぇかとため息をつき
私の両脇に肘を突いて胸元を浮かした。
真っ直ぐに見下ろしながら
私の髪から頬までを撫でてくれる。
ホッとする感触…
あったかくて、安心するな…
「…もっかい、したい」
ちゅ、とキスをしながら恐ろしい事を言った。
じとっと睨んでやると
つまらなそうに目を細めてから
「終わった後の睦かわいかった…
あのふわふわ、また見てぇの…」
一転、うっとりと呆けたように先生は微笑む…
「………」
自分こそ、なんて事を言ってくれるのか…!
パクパクと口を動かすものの
何も言葉が出てこない……