第43章 無償の愛
もっと、と強請った可愛い睦を、
更に善くしてやりたいと思うものの、
こちらにも限界ってモンはあって
ナカの具合の良さに迫り上がってくるモノを
我慢しきれなくなってくる。
互いの肌がぶつかる乾いた音と
2人が繋がる箇所から響く水音が
明るい部屋に、やけに響いた。
睦の背中を守るために
申し訳程度に敷いた座布団。
そこから頭を落とし
喉元を仰け反らせて善がる姿が
たまらなくそそる…
白い肌が、陽に透けてしまいそうで…
「は…あ、あぁ…ん、ぅ、」
四肢を投げ出して朦朧としながら
睦はただ俺に溺れていた。
剥き出しの首筋に舌を這わせ
更に脱力する睦を堪能する。
全身の緩みとは裏腹に
秘部が弛緩する事はなく…
「ン、あ、は、ぁん…っあ、あ″…ッ」
腰をかくかくと揺らし、
つま先に力を込めた。
キュッと律動的に入り口が締まる…
「…ふ、ぅ…ッ…ん」
手の甲をキツく嚙んで
気をやらないように耐える睦。
「こら…」
「っふ、…あ…」
「嚙むな、」
睦の腕をそっと奪い目をやると
そこにはくっきりとついた歯型。
「お前…消えにくいんだから…」
真っ白な肌に赤い痕…
「あーあ…残っちまうぞ…」
「んん…ッ、だっ、て…」
「だってじゃねぇよ…」
その痕をぺろりと舐めてみる。
治りはしねぇが…気休め程度に。
「もっ、と…してた、かっ…た、だも…ッ」
涙ながらに胸の内を明かす睦。
……
「気を、やらねぇように…?」
「ん…そぅ、…ぁ、ん…」
ゆっくり圧し込み、ゆっくり引き戻す。
それがひどくイイのか
うっすらと目を伏せ、達した余韻に溺れていた。
その婀娜な表情も
可愛い台詞も
その欲にまみれた行動も
全てが俺のせい…俺のため。
そう思うとあまりにも愛しい。
「失神しても、続けてやるのに…」
「や、よ…それじゃ…
私は、わからない…っから…ぁあっ」
「ンだよ可愛いなくそ…っ」
「やぁあ…っふか、いの…っ…んあぅ…!」
もうムリ限界。
「歯ぁくいしばってなきゃ…いらんねぇなら、
これ、貸してやる…っ」