第43章 無償の愛
しかし簡単にイくのも勿体ない。
睦とのこんな時間が
永遠に続けばいいと、本気で思う。
だってこんなにも愛しくて
気持ちいい時間なんて他にありはしない、と、
「あぁ、んっ…うず、さん…きもち、い…っ、
もっと…は、んんっ…もっ、と、あ、ぁあ…」
そう考えていた瞬間、
横たわる睦の肩を挟むように突いていた腕を
スルリと撫で上げられた。
睦が触れた箇所が
燃えるように熱を帯びていく。
言葉ではなく、仕種で煽られているようだ。
…いや、言葉でも充分、煽られたけども。
しかも同じことを、考えていた。
——気持ちいい時間を、もっと、と。
そんな事があるんだな。
ひとつになったのは、身体だけじゃない。
気持ちも、同じってことで…
加えて、甘えたおねだり。
もっと、なんて言われて
止まれる男がいるだろうか…
「…もどかしい、か…」
わざとゆっくりと往復させながら問う。
互いのカタチを確かめ合うような動きに、
睦は身をくねらせて善がった。
そんな反応をされると、
もっといい場所がないかと探りたくなる。
睦のイイ所は知り尽くしているはずが、
更なる快感を求めて
蕩け切ったナカを角度を変えては探る。
「うんん…っ…んぁあ…ん、
きもち、の、やぁ…っばかに、なる…ぅん、」
喘ぎ喘ぎ紡ぐ言葉は、
普段の睦からは想像も出来なくて、
その悦びと興奮は
俺の欲へと直結しているかのように
更に猛らせる事になり…
「や、ぁあん…ッ、まっ、て…おっき、く…ッ
ひぅう、あ、あぁあん…っ」
高い声を上げて、
動きに合わせて収縮を繰り返される。
猛りをキツく扱かれて
隙間を埋め尽くすように包み込みまれると
もうこっちがどうにかなりそうだ。
そんなに、俺を離したくねぇって…?
「あぁ…かわい、な睦…」
後から後から溢れ出すこの愛しさを
どうすれば余すことなく伝えられるだろう。
夢中で愛を伝える俺と、
必死にそれを受ける睦。