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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第41章 輪廻 〜if〜 後





2人して笑いながら、
おでこをコツンとぶつける。

こんな時間に心躍る。

私も、人並みになれそうかも…?

弱さを見せられる誰かがいてくれるのって
なんて心強いのかな。
泣いてもそれを受け入れてもらえる安心。

そんなの私、初めて知ったんだ。

今日私がもらったのは、
この綺麗なシルバーの指輪だけじゃなくて
もっともっと大きな何かだった…。









あの日から、私の首に下がる重たい物。
いや、軽いけど、
気持ち的に重たいのだ。

制服のブラウスの奥に隠した指輪。
この約1週間の間に
服の上からそれを触るのがクセになっていた。

お守りを持たされたようで
とても嬉しかったんだ。

先生は今授業中で、
私は夫の帰りを待つ新妻よろしく
準備室でおとなしくしている所。

といっても、
机に上体を投げ出し
窓の外を眺めているだけだけど。

3年生はもう、
受験も終わって授業はない。
登校してもいいししなくてもいい。

図書室で勉強している子もいれば、
グラウンドで体を動かしている子もいる。
きっと家で寝てる子もいるはず。
在校生の授業の邪魔をしなければ
基本なにをしていてもいいという方針だ。

なかなか素敵なシステムだと思う。

おかげで私は、先生の声を遠くに聞きながら
だらだらしていられる…

私は、家に残るって言ったんだ。
だって家の事していられるから…
掃除も洗濯もできるし、
バイト探しだって捗るのだ。

それなのに先生は私を連れて来たがる。
理由は、
『そばに置いときてぇからに決まってんだろ』
だそうだ。

もう、頭がおかしくなりそうだよ。
甘い雰囲気にはまだ慣れない。
でも確実に私に浸透するソレ。

毎日毎日、先生が植え付けるから、…
それでもまだ当たり前にはならないけれど
先生に抱きしめてもらったりキスされると、
胸の奥がきゅっとなる…

優しくされると私の心がきゅんて鳴く。


「睦…?」

不意に頭の上で先生の声がした。
一瞬、夢でも見たかと思ったけれど
間違いなく目は開いているし、
見上げてみるとちゃんと本人がいらっしゃる。



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