第41章 輪廻 〜if〜 後
「お前、誰に向かって言ってんの?
もう俺以外見えるワケねぇじゃん。
俺が本気になったら
逃げられるヤツなんかいねぇんだよ」
「…なに…よくそんなこと言えるね、」
「当然だろ。俺の愛なめてんのか。
よそ見なんか出来ねぇくらい
夢中にさせてやるっての」
信じられないくらいの自信家だ。
でも、本当にそうなりそうで
ちょっと怖いよ。
何でも先生の言った通りになっちゃうね。
「…何でも、
睦のいいようにしてやるからな…
こうして、俺のとこに来てくれたんだ。
大切にするから、…
ヤな事なんて、俺が全部忘れさせてやるから」
「……ん、」
返事をするのもやっとだ。
なんて事だ。
幸せが…めちゃくちゃ大きな幸せが
私の目の前に据えられた。
この手を伸ばしてもいいのかなぁ…
その幸せに、手を伸ばせば届いてしまうのよ。
こんな私を幸せにするあなたは
一体なにを考えているのでしょう…?
「…くく…どんだけ泣くんだよ。
いや…俺のせいか…」
そうだよ、笑ってる場合じゃないよ。
私は先生に泣かされています。
でも全然、嫌な涙じゃないよ。
今までの…今まで泣かずに来た反動が
今頃やって来たのかも。
泣く練習も必要かな。
そう思った瞬間、
「泣き慣れてねぇから止め方もわかんねぇんだ。
お前の涙なら受け止めてやるから
これからは小出しに泣けよ」
私が考えていたのと同じような事を言われて…
「…魔法つかえる?超能力的な…」
つい、そんなアホな事を訊いてしまった。
割と本気で。
だってあんまりにも
私の気持ちを映すから…
「そーね、睦を相手にしてる時に限る」
「私…?」
「そ、俺の魔法は睦にのみ有効。
ちなみに俺に魔法かけられんのも睦のみ」
「はー……」
…魔法、って…
「ふふ…何言ってるのー?」
私が笑ったら、先生も笑う。
「何ってなんだよ。お前が言い出したんだぞ」
「先生は魔法なんて繊細なもの
絶対使えないじゃん」
「失礼なヤツだな、」