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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第41章 輪廻 〜if〜 後





そう思うと笑えて来て、
声を上げてしまう私を
先生はきゅっと抱きこんでくれた。

「ソレ、つける?」

トントンと、小箱を指で叩く。

そりゃつけたいよ。
だって、先生のモノっていう証なんでしょ?
みんなに見せつけたいよ。
相手の名前はさすがに言えないけれど。

だけど、イヤだ。

「…つけない」

「学校あるから?」

「そう。アクセサリーつけてったら
生活指導に追っかけ回されるんだよ?
そんなのごめんだもん」

私のモットーは、
残りの学校生活を空気のように過ごす事だ。

「……お前だけ特別に見逃してもらうか」

何やら思案顔の先生。
本当にしかねない。

「やめて。私ダケとかあり得ない」

特別扱いなんてそんなの冗談じゃない。

特に、宇髄先生とそういう仲だからって
何かの拍子にバレでもしたら
私は悔やむに悔やみきれなくなるだろう。

「そう言うと思ってたよ。
だからほら、追加」

先生の手からシャランと伸びたのは
シルバーのチェーンだった。

「ネックレスなら見えねぇだろ?
いくらアイツでも、まさか制服めくってまで
チェックはしねぇだろうな」

ジロっとあらぬ方を睨みつけ
先生は低く唸った。

「俺の気持ち、そばに置いといてくれるか?」

甘く蕩けてしまいそうな笑みが
私だけに向けられていた。
それを見て、
ぶわっと、…私の胸の奥から
熱い想いが塊になって溢れて出たのがわかった…
涙もため息も、私の中から
全部放たれて

好きだなんて言葉じゃ追いつかなくて

今まで私が、
感じてきたどの感情よりも

見てきたどんな景色よりも

美しく輝くの。
痛いくらいに私の胸を締め付ける。

これが
誰かを愛するってこと?
こんなに、全身が震えるの?

もうごまかせないみたい。
どれだけ逃げたって
先生を好きだっていうこの気持ちは
押し寄せる大波のように
私を飲み込んでいくんだ。

「先生…だめだ…」

「どうした」

「…もう、だいすきで」

そしたらもう、
バカみたいだろうが何だろうが
こうやって伝えていくしかない。
だって溢れてしまうんだもの。

「睦…?」

いきなりどうしたかと
先生の戸惑いが伝わって来た。


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