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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第41章 輪廻 〜if〜 後





首にしがみついた私の腕に手をかけて
顔を覗き込もうとするけれど
イヤイヤと首を振って
もっと強く抱きついた。

全身が、離れないと叫んでいるのを
先生が感じ取ると
腕に掛かっていた手が背中に回されて
ぽんぽんと
まるで宥めるように優しく叩いてくれる。

こんなに安心できる場所、
他にはないと思った。

自分でも、矛盾してるのはわかっている。
幸せが怖いと言いながら
自分から幸せの方に寄って行っているの。
おかしいでしょ。
でも私…
離れたくないや。

先生は私の好きにすればいいとでも思ったのか
ソファの背もたれに深く身を沈めた。

私はそこにのしかかるようにしてもたれて
先生の肩に顎を乗せる。
しばらくそのままいたのはいいけれど…

突然、のそりと動いた先生は
多分目の前にあった私の肩に
かぷっと噛み付いた…

「ッ‼︎」

飛び起きるように
がばっと先生から距離を取る。
先生の腕がゆるっと回されていたおかげで
容易に離れる事ができたのは幸い…?

「…どうした。淋しくなったか?」

私にちょっかいを出すのが目的じゃない。
肩を甘嚙みしたのは
きっと顔を上げさせる為にした事だ。

それにまんまと乗っかった私。

「違うよ…」

「じゃ何だ?」

「離れたくないだけ。余計な事しないで」

言いながらまた先生に埋まる。

「余計ってお前…」

「なんかしたら泣くからね」

先生が私の涙に弱い事はわかってる。

「はいはい…」

仕方なさそうに返事をして
先生は私の身体を暖めるように
また抱きしめた。

「先生、」

「んー」

「いつまで私のこと好き?」

「なんだそれ」

気持ち身を起こした先生は
驚きの声を上げる。

それマジで言ってんのって、
先生の心の声が聞こえてくるようだ。

「好きに終わりなんかねぇわ」

「そうなんだ…」

「いや、あるな。
でも俺が睦を好きなのには
終わりはねぇの」

「…言い切れちゃうの?」

「間違いねぇな」

「根拠は…?」

「俺がそう思うからだ。
こういうのは理屈じゃねぇんだよ。
そうだなぁ…
熱しにくいし冷めにくいんだ俺」

私の質問に、めんどくさがりもせずに
真面目に答えてくれるあたり、
さすがだと思った。

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