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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第41章 輪廻 〜if〜 後





謝罪というより、もうイヤミだ。

「お前ねぇ…。本気で心配してんの、
そろそろわかれよ」

先生が苛立ちも露わにそう言った。
そんなこと知らないよって言ってやろうと…
口を開いた時に、
床に落ちている先生の鞄が目に入って…

多分私を探そうとして
乱雑にそこに落としたんだろう。
いつもなら1番に部屋へ持っていって
元の場所に置いておくのに
今日はそんな余裕すらなかったらしい。

だけど…その鞄の口からは、
赤やピンクやの華やかなラッピングやリボンが
大量に溢れていて、…
しかもご丁寧にメッセージカードまで
挟まっているものもあるではないか。

頭を思い切り殴られたみたいな錯覚に陥った…
一瞬、眩暈がした。

可愛くない自分に嫌気がさす。

素直になれないくせに…
ほんとは可愛くしたいのに…。

急に立ち止まり
床を凝視めて動かなくなったのを、
背後にいた先生は不思議そうに覗き込んでから
ゆっくり私の視線を追った。

そのたどり着いた物を見て
やべぇ、と言うように息を飲んだ。

「…いっぱいもらうんだねぇ」

私は思った事を口にする。
昼間見たあの女子生徒の数を思えば当然だ。

「…受け取る気なんかなかった。
でもそうしねぇと収拾がつなかかったんだ。
朝からずっと断ってたのに、…でもそのせいで
どんどん数が増えてって結局昼休みのアレだ。
しかも俺とお前の様子がおかしいって
いっぺんに責められて…
バレるワケにもいかねぇだろ?
去年まで平気で受け取ってたのが
急に受け取らなくなった上に
怪しい存在がいるなんて思われたら…」

………めっちゃ喋る。
別に、私なにも訊いてないじゃん。

「睦がイヤな思いするだろうし」

「…別に、あの子たちなんか
私には関係ないし」

「…関係ねぇのか?」

先生は訝しげに私を覗き込む。

「ないよ。あるのは先生でしょ?」

「俺に関係あったら
睦にもあるんじゃねぇの?」

「なんで。私は違う」

気のないような私を見て

「お前はくれねぇの?」

先生は私の正面に回り込んだ。

「何を」

少しだけ怯んで、1歩下がった私を追って
先生は1歩踏み出す。

「恋心と言う名のチョコレートを」


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