第41章 輪廻 〜if〜 後
…なに?
課題の提出者ですか?
何十人もの生徒がいっぺんに、
こちらを向いて、
しかもものすごくギラついたたくさんの眼が
ビームを発しながら私を貫いた。
こわっ…
殺伐としている、っていうか、
…
それよりもここが
こんなに人でひしめき合ってるの初めて……
待てよ。
女子だらけだ。
その手には、ラッピングの施された
大小様々なプレゼントと思われる包み…
どう考えても、
本日のイベントに見事乗っかった方たちだ。
その先に視線を伸ばすと
人だかりの中心に、
鉄塔よろしく抜きん出て、
引き攣った表情を浮かべている宇髄先生…
私のことを微妙な目つきで凝視めていた。
いや、なんすかその目は。
そんなふうに見られたら
私も微妙な顔になっていく。
無言で視線を交わす私たちに反応した皆様は
示し合わせたかのように
揃って先生へと目を戻し、
「……アレ?」
事情を知らない私の背筋すら
凍らせるようなひと言を吐いた。
『アレ』って…
絶対に私のことじゃん。
何の話ししてたか知らないけど…。
とりあえず怖い。
「違ぇ」
シレっとして先生が返事をした途端、
「ウソばっかり!」
「絶対怪しい!」
「あの子の、どう見ても弁当じゃん!」
「チョコじゃないじゃん!」
「2人でランチってワケ⁉︎」
「どういう事⁉︎」
拡声器でも使っているのかと思う程の
金切声が一斉に発せられた。
思わず耳を塞ぎたくなるくらいの騒音だ。
なんだ⁉︎
何のこと!
疑問は溢れ出すばかりだったけれど
どう考えても間が悪く
とりあえず、
私がこの場にいるのは
得策じゃないような気がして
「…部屋間違えましたー」
間違えようもないのに
へたくそな言い訳をして
私は身を引く事を決断した。
お嬢さま方に刺激を与えないよう、
できるだけ音が鳴らないように
静かーにドアを閉める。
するとギャイギャイ言う声は
激しさを増した…
あぁ…
……
…あぁ?
今のは、…あの女子みんなが、
先生に気持ちを伝えに来た、ってことで。
私は完全に乗り遅れているわけで。
先生が何も言わないのをいい事に
中途半端にズルズルと引き伸ばして
答えを出さないまま…