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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第41章 輪廻 〜if〜 後





お前はそんなことを口にはしなかったけど、
聞かなくたってちゃんと伝わって来たよ。

「そうしたら、…
ちゃんと可愛くできるかな…」

ぽつりと呟かれたひと言。

ルームライトのオレンジの灯りが
睦の横顔を照らしていた。
俺の視線に気がついた睦は
ピクリと反応して、
目を合わせないように伏せながら

「可愛く、ないでしょ…
ちっとも素直になれないし。
だけどさ…私だって、気になってる人には
可愛くしたいなって思ってるんだよ」

しかも頬を淡く染めて、
…がんばって素直になろうとしてる姿が
あまりにもいじらしくて
手ェ出さねぇって強く誓ったというのに
その決意が揺らぐほどの…可愛さが…!

「わかったわかった。
あー…いや、そんなこと言ってる時点で
可愛いから大丈夫だ」

おかげで俺の言葉も乱れがち。
こんな小娘に心乱されるとか
俺もまだまだか。

「俺から見たら、お前なら
何してても可愛いからな。
ほら、…意地張ってんなとか、
照れてんだろうなとか…どれも可愛いの」

「そ、れは…よかった…のかな、」

良かったんだよ、これが。
自分でもどうかと思うけどな、こんなの。
でも事実なんだからしょうがない。

「しかもそうやって素直になってるのも
これまた可愛いんだよ。
病気だよな、もう病気。どうしてくれんの、
お前のせいだぞ、」

「どうしてくれるって言われても…
私だって困ってるんだけど。
誰かの事がこんなに気になる日がくるとか
思ってなかったんですけど」

手を繋いだまま、2人で天井を見上げながら
互いの気持ちを曝していく。

知らない部分をわかり合えたら
また1歩、近づける。

さっき、迂闊に
俺のことを好きだと言った。
でもわかってるんだ。
俺のことを好きなのではなく、
他の人間と比べた時に
それよりは好きだという意味なんだろう。

気にはなっている。
でもまだ、恋の1歩手前。
恋に恋している状態なのは
見ていてはっきりとわかる。
年頃の『女の子』らしく、
恋に憧れがあるのだろう…

でも、その相手に俺を選んだわけだから
俺は逃すワケにはいかない。
しっかりと、捕まえておかなければ。


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