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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第41章 輪廻 〜if〜 後




少しずつ距離を詰めて、
とうとうここまで来たって事…?

「まっすぐに、俺だけを見ろ。
ちゃんと睦を好きだから」

私の耳に届いた声が、あまりにも真剣で
心臓がどくんと大きく脈打った。
それに続く鼓動も忙しなくなって、
私は初めての変化に少し戸惑っていた。

あぁ、…これが、好きって事かな。
もし違ったとしても…
これが私の、恋の仕方って事にしてしまいたい。

だって今、こんなにも愛しいんだ。

こんな私を好きだと言ってくれて、
全部を包み込んでくれる人なんて
絶対に現れないはずだったのに。

誘われて、さっきは拒んだというのに、
自然と目が先生へと向かう。
こんな至近距離でなんか
絶対に見られないと本気で思っていたけれど

おでこを合わせた
鼻先さえ触れてしまいそうな距離で
私はしっかりと先生の目を凝視めた。

心臓はうるさい音を立てるし、
顔にどんどん熱が集まっていくのがわかる。

ピントが合わないくらいの近さが
いつまで経っても慣れなくて、
…もうどのくらいの時間こうしてるかなぁ?

「先生…」

呼びかけただけなのに、

「まだ」

先回りして答えを寄越す。

確かに、
いつまでこうしてるつもりなのかを
訊くはずだった…

「もう…いいんじゃない…?」

「…離れたくねー…」

本心がダダ漏れだ。

先生が首をきゅっとひねった瞬間、
キスをされそうな予感がして
私は咄嗟に、それとは逆方向に顔を背ける。

ハッと、小さく息を詰めた先生は、
行き場の失くした唇を
私の頬へと押しつけた。

「ひぁ…っ!」

突然の事におかしな声を上げた私を
逃がさないとばかりに強い力で抱きこんで

「睦…悪ィ」

先生は急に謝罪を述べる。

「なにが…」

「お前のイヤがる事するとこだった…
絶対ぇ我慢するから、
もうちょいこのままいさせて…」


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