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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第41章 輪廻 〜if〜 後





「睦、目ェ開けらんねぇの?」

完全に遊ばれている。

だけど全然イヤな気がしないんだ。
どうしたらいいかわからないのは変わらないのに
イヤではないの。

…ヘンなの。

「開けられない…」

「なんでよ」

「先生近いからだよ…!」

「へー…」

見なくてもわかる。
にやけてる顔が目に浮かぶ。

「へーじゃないよ。もう離れて」

「やぁだね」

「なんで…っ」

『ガンガン攻めるけど』
先生のさっきの台詞が頭をよぎった。

もしやこれが、ガンガンの攻めですか…?

「俺の顔、見たことある?」

「あるよ!めっちゃ知ってる!」

「あっそ。じゃどんな顔か言ってみ」

「目あって高い鼻と綺麗な唇」

「…それお前と一緒じゃん」

「私鼻高くないもんね」

「ぷ…なんだそりゃ」

小さく吹き出した先生は、

「なぁ…こっち見ろよー」

駄々をこねるように言い、
私のおでこの上で
自分のそれを左右にコロコロ転がし始めた。

「んー…」

とりあえず返事はしたものの
そっちを向くのは絶対にムリ。
ほんのすこーしだけ瞼を上げて
先生のお腹を見るのが関の山だ。

「私、…さっき先生に好きって
…言ったばっかりなんだよ」

「あぁ」

「その後すぐにこんなことするもの?
普通もうちょっと時間かけてさ…」

「フツーなんて知ーらね」

「はぁ…?」

「俺のこと好きだって言ったくせに
よくわかんねぇとか
中途半端なこと言いやがるから
しっかり捕まえとかなきゃって思うだろ。
ここまで来て取り逃しでもしたら
俺もう立ち直れねぇもん」

「だからって…」

「うるせぇなぁ、ほらこっち向くの」

「なんでそんな事させようとするの」

大きな手が私の頬に触れる。
ほっぺたの感触を味わうみたいに
するすると撫で始めて、
その心地よさに全てを委ねたくなった。

「睦の事ちゃんと見たいし、
しっかり俺を見てほしいからだよ」

「なにもこんな近くじゃなくても…」

「俺とお前の、当たり前の距離にしてぇの」

——そうだ。
そういえばこの人は、
前から距離が近かったっけ。
ずっとそう思っていた。


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