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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第41章 輪廻 〜if〜 後





先生に甘え切れないだけなんだ。
ごめんなさい。

「先生、甘えるって難しい」

「そうか。がんばれ」

「がんばるの…?」

「そうだ。がんばって甘えろ」

「がんばってする事なの?
…そういう時はさ、
無理しないで出来る時でいいって
言うもんじゃないの?」

「誰がそんなこと言うか。
お前は無理してでも俺に甘えてろ。義務だ」

義務…。
とんだ義務があったもんだ。

「そうやって言えば、
私が甘えやすくなるだろって思ってる?」

「いや、俺がそうしてもらいてぇだけ」

「えっ」

まさかの自分のため。
でもその実、私の事を思って…いるわけでも
なさそうだなー…
本心だということか。

変な人だ。
本当の変な人だ。

でもそのおかげで、涙が止まった。

「まぁそれは置いといて。
睦はどうしようと思ってた?」

「どうしたらいいかずっと考えてた。
今は生徒だし…
んー…生徒だからいいわけじゃないけど
卒業したらさ、
先生が私を守る理由がなくなるっていうか…」

私の話を聞きながら
先生が不機嫌になっていく様が
まざまざと見てとれた…
話しながら、私も自分が言っている事は
間違いだと思っていた。

先生の気持ちを知りながら、
私を守る理由がなくなるなんて
よくもそんな事が言えたもんだ。
しかも
自分も、好きだと伝えておきながら…

「…ごめんなさい、」

ごめんなさい。
私はまた、逃げている。

「…逃げるな」

うん。

「ごめんなさい…放り出されるのが怖くて、
自分から出て行く言い訳した。
私には…もう先生しかいないのに…
でも怖いんだもん…」

この人が私を追いやるはずがない。
わかっているのに、
悪い方にばっかり考えてしまう癖がある私には
自分から身を引く事ばっかりが浮かぶ。

「俺のこと試そうとしてんなら
そんなの必要ねぇぞ」

髪を撫で付けるような手つきが
私を安心させてくれる。
ここにいていいよって
言ってくれているみたいに思えて。

それは今、私が1番欲しい答えだから…

「ここにいていいよって、言ってくれる?」

伝わってくるけれど、
言葉がほしい。


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