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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第41章 輪廻 〜if〜 後





「あー…」

納得したのか今度は顔を俯かせ
俺から隠れてしまう。

「そこまで言わせるかねぇ、
このお子ちゃまは」

「そーですよ。まだまだお子ちゃまだから、
ちゃんと正しく可愛がってよね」

イヤミをイヤミで返す、
開き直ったような言い方をして
睦は上着の中、俺の腰に腕を回した。

正しく、というひと言がやけに耳に残った…。

わかってるよ。
今は、他に目を向けず
俺の元にいてくれるだけで充分。

きゅっと俺の腰の辺りを握る睦の手。
不安が滲んでいるように感じた。

何がそんなに不安なんだ?
俺が、そばにいるのにな。

「そうだなぁ…寒ィからこのまま家に帰るかぁ」

「ん…?」

「あ、酒のつまみでも買いにコンビニ寄るか、」

「うん…」

「どっちにすっかなー。……」

「……?」

あれ、わかりにくかったか。

どうしたい?と訊くと
悩み込んでしまう睦のために
俺は最近、選択肢を与えるという技を習得した。

自分のしたい事を口にするのが苦手な睦も
こっちとこっち、どっちがいい?
という訊き方をすると
割と素直に答えられる事を発見したのだ。

「寒ィからまっすぐ帰るか、
遠回りしてコンビニ寄るか、どっちがいい?」

「……んー、」

酒のつまみ、なんて言ったのが悪かった。

「おやつ買ってやろうか。
食後のデザート。
コンビニスイーツも捨てたモンじゃねぇぞ」

「食べる‼︎」

速っ。
即決定。

「よしよし」

可愛いヤツめ。
































コンビニスイーツも捨てたモンじゃない…

という先生の言葉通り、
見た目も可愛くて綺麗なものがたくさんあった。

コンビニなどという施設は私には縁遠いもので、
入った事がないわけではなかったけれど
こんなふうに何か明確な目的もなく入るなんて
初めての事だった。


先生の上着に入れてもらい、
ようやく辿り着いた先生の家。

部屋も暖まってきた頃、
ダイニングのテーブルについて
さっき買ってもらったばかりのスイーツを
頬張っていた。

濃厚なザッハトルテ。
コンビニをなめていたかも。


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