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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第41章 輪廻 〜if〜 後





「でも楽しそうだから、行く。
手ぇつないでお散歩」

「楽しそうか?」

「うん。楽しそう」

まじで?
そういうの、楽しめんの?

基準がわからねぇヤツだなぁ…

「手ぇ繋ぐのはいいのにキスはだめなのか」

「全っ然ちがうじゃん」

バカじゃないの?くらいの勢いで
睦の投げた言葉が俺に突き刺さる。

「何がそんなにイヤなワケ?
いくら俺でも傷つくんですけど」

「好きだからハイ次ーって
簡単に行くと思わないでよね」

「オンナゴコロってヤツですか」

「そーでスね!…なんてね。
…ホントはちょっと、怖いだけ、」

睦の過去を思えば
無理やり俺の好きにするワケもいかず、
それを差し引いたとしても
愛しく想う女の『怖い』なんて思いを
無視する事なんて出来なかった。

「しょうがねぇなぁ。
他でもねぇ睦の言う事だ。
気長に付き合ってやりますかねー…」

カッコつけるために、
自分の欲を押し込めて
なんでもないフリを決め込んだというのに、

「ふふ…先生だいすき」

満面の笑みでそんな台詞を吐かれ、

「…あんま可愛いこと言ってると、…
いいのか睦。
キスも待ってやれなくなるからな」

こんなふうに釘をさす事しか出来ない。

「……!」

慌てて両手で
素直すぎる口を塞ぐ睦。

…よろしい。

「さ、じゃ着替えて来い。
制服じゃ悪目立ちする」

「うん…」

二つ返事で頷いた睦を、
睦の部屋のドアの前に下ろした。
1人がイヤなこいつは
ほぼリビングで過ごすから
ここはもう荷物置き場と化しているが。

俯いたまま動かなくなっているので、

「早くしねぇと置いてくぞ!」

言葉で背中を押してやると
ハッと我に返り

「はい…!」

睦はそそくさと
部屋の中に吸い込まれて行った。

…今のは、何を考えていたのだろう。





「寒い…!」

そばを食った帰り道、
睦が自分の身体を両手で抱きしめた。


半分冗談のつもりだったんだ。
だって考えてもみろ。
気持ちが通じ合ったその日に、
立ち食いそばとかあり得ねぇだろ。


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