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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第41章 輪廻 〜if〜 後





「そう‼︎どう思う⁉︎
確かにさ、今までだってあんまり人っぽい扱いされた覚えなかったけどさ、あんなはっきり犬扱いなんかされたの初めてなんだけど!」

あまりにも失礼だ。

なに?
『うち、犬を飼ってるんだけど
昨夜から帰って来なくなっちゃって…
もう心配で心配でさ。
今日も帰ったら探しに行くんだ』
そんな前置きをしてからあの生徒は
『櫻井さん、うちの犬にそっくりなんだ。
ちょっと抱きしめてもいい?』
そんなおかしな事を
恥ずかしげもなく言ったのだ。

あの子絶対におかしいよ。

「先生が言ったみたいに
淋しいから慰めてって言われた方が
全然マシだったんだけど!」

「アーホ。俺の睦にそんな事させねぇし」

「飼い犬の代わりをさせられたんだよ?
そんな事ある⁉︎」

「…どうかね」

先生の曖昧な返事に頭にきた。
ちゃんと同意してほしかったのに。

「先生の選択取ってるだけの事はあるよ!
ヘンな子が集まってくるんだ、あの授業には」

「——お前のその1人だけどな」

「…………」

確かに!
私も美術を選択してる…!

「次から音楽行く」

「おー是非そうしたらいい」

今更変えられないのをわかっていて
ケラケラ笑う先生。

「うー…意地悪‼︎」

悔し紛れに、先生の腕の付け根辺りを
拳で殴りつけた。

「いいんだよ。あぁされたおかげで
睦は俺への気持ちに気づいたんだろ。
なら俺は感謝するよ」

清々しささえ感じる先生の声。

そんなふうに言われたら
もう何も言えなくなる。

じゃあそれでいいかって。
そう思ってしまう私は…ヤバいかな?

「俺の睦に触ったのは許せねぇけど
そんな理由なんだったら
今回だけ見逃してやる」

「……さっきからさぁ、
俺の睦って言うのやめてくれない?」

すっごく気になる…

「なんでだよ。俺のだろ?」

「…違うよ。私のだよ」

「俺はお前のだ。だからお前は俺のだろ」

「…ス、ゥ…」

『そうだね』と言いそうになった所を
ぐっと踏み止まり
私の口からは空気だけが漏れた。


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