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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第41章 輪廻 〜if〜 後





自分でもわかってるよ。
照れ隠ししてるだけだってこと。
先生の反応が怖くて
逃げ道作ってるだけだってこと。

「言えって」

我慢できないような…焦るような。
先生の迫る気持ちに押されるみたいに、

「………すき、」

私は想いを吐露してしまった。

こんなに簡単に言ってしまっても
いいものなのかなと、
そんな所まで不安になってくる。

なのに先生は、
ごく自然に私のことを抱きしめてくれて、
それがまるで、よくできましたって
褒めてもらったみたいに感じたんだ。

この人の腕に包まるのは好き。
優しいのとあったかいのと安心するのが
いっぺんにやってくるから。
だけど、そわそわして居心地が悪いのも事実。
逃げ出してしまいたくなるし、
すごく落ち着かない。

安心するのに落ち着かないって
何という矛盾だろう。

「もっかい、言える?」

先生の胸に押し付けられた耳に
直接響いてくる声。

「すき」

1度も2度も、もうおんなじだ。
多分このまま何度も言えるや。

「誰が」

「えぇ…先生が」

「先生?」

「宇髄先生…」

「が?」

「……す、き…?」

なに、この答え合わせみたいなの。
それを私に言わせたいから
質問ぽいのを重ねてる?

「俺を、好きなの?睦が?」

…何度もそう言ってるよね?

「そう…」

「まじか‼︎やべぇ‼︎」

「ぃっ⁉︎」

破裂音のような叫びが鼓膜を弾いて
私は肩を竦めた。

「いきなりおっきい声ださないで!」

びっくりさせられると腹が立つ!
怒りに任せて、
私に巻きついた先生の腕を
ぎゅっと強くつねってやる。

「だってお前。俺なのー?
もうさぁ、アイツのこと好きなんだって
思い込んでたからよー。じゃなんで
あいつと抱き合ってたんだってハナシ」

「あの子が飼ってた犬が
昨日いなくなっちゃったんだって。
ものっすごく可愛がってたんだって」

「…淋しいから慰めろって?」

「…声が怖いし、そうじゃない」

「気に入らねぇ」

「私がその犬にね、似てるから
ぎゅってしたいって。…失礼だと思わない?」

「…似てる?俺の睦が飼い犬に…?」


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