第41章 輪廻 〜if〜 後
あんまりにも強い力。
体格もいいし
力が強い事なんてわかっていたけれど…
こんなに……?
でも恐れている場合じゃない。
先生にわかってもらわなくちゃ。
でも激昂している先生にわかってもらえるかな。
ちゃんと聞いてもらえるかな…
「聞いてったら!
お昼に先生がいなくて淋しかった!」
「あぁそうかよ。ならアイツんとこ戻って
一緒にいりゃよかったろうが」
「なんでよ!先生に話があったのに!」
「別にお前が誰と付き合おうが
俺の許可なんかいらねぇよ!」
「はぁ⁉︎何の話してんの⁉︎
私の話、聞いてくれないわけ⁉︎」
「わざわざ聞かなくてもわかるだろうよ!」
「わかってないんだよ先生は!」
私は掴まれていた腕を振りほどき
力いっぱい、先生の肩を押しやった。
思いの外、強かった私の力に
先生は驚いたのか目を見開いている。
私だって負けていられない。
伝えたい想いがある。
私にもやっと、それだけの物が出来たの。
先生にちゃんと認めてもらいたいんだ。
力なんかでねじ伏せられたりは、
もうしないんだから。
「抱き合ってたから好き合ってるって思ってるんでしょどうせ!この単細胞!あの時私が何に気づいたか知らないくせに!先生喜んでくれるかなって思った私がバカみたいだ‼︎」
「たんさいぼう……」
「何で聞く前に勝手に決めちゃうの?
1番に先生に話したくて急いで準備室行ったのに
先生いなくて…用事ある時だってあるよねって
自分に言い聞かせてさ、
1人ぼっちでお弁当食べたんだよ?
せっかく……」
「睦…?」
言葉の続きを遮られ、
私は我に返ってしまった。
カッと、頭に血が昇った気がして
先生から距離を取るべく、
立ち上がりダイニングの方へと向かう。
こんな、勢いに任せたみたいな言い方は
違うと思うから…。
ちょっと落ち着く時間が欲しかっただけなのに、
「もういい…」
間違った言葉を口にした気がする…
それを聞いて黙っている先生ではない。
いや、先生じゃなくてもそうだと思う。
そんな言い方されたら誰だって、
「おい待て。ちゃんと話そう」
そう言うだろう。