第41章 輪廻 〜if〜 後
今日という日のこの淋しさは
…もう異常だ。
先生、わかったことがあったんだよ。
今日のお昼に、その話をする所だったの。
早く聞いてもらいたかった。
でもそれを、拒否されたみたいな気分だ。
どうして今日に限って
準備室に居なかったの?
私が先生との間に壁を作っちゃったからかな?
もしかして、
先生もそうされて淋しく思ってたかなぁ?
私の事なんか、嫌になっちゃったのかも。
だって怖かったんだ。
先生が私を見る目が怖かった。
もうどうしたらいいかわからなかったよ。
私のこと好きだって言われて…
それを私はどうしたらよかったの?
私にはそんな気まったく無かったし
変に期待させられないし、
先生のその気持ちを受け入れたら
この先どうなってしまうのか…
ヘタに恋人ごっこなんか始めてしまえば
先生はオトコになってしまう。
そしたら私に、触れたくなるでしょ。
それが、何より怖かった。
だけど私は、今日気がついたの。
ちゃんと聞いて欲しかったのに…
冷たい空気を震わせる物の何もない部屋の中。
静寂しか聞こえない空間で、
もしこのまま
先生が帰って来なかったらどうしようって、
バカな事を考えた。
先生の部屋なんだから、
帰って来ないわけがない。
…だけど、今日は他所に泊まるからって…
もしそんな連絡がスマホに届いたら
そんなの耐えられないかもしれない。
私は制服のポケットに入れてあるスマホを取り出して、ジッと見つめた。
…先生が買ってくれたスマホ。
今まで使っていたのは、
あの人と繋がっているからって解約して
先生が新しく買ってくれた。
そんなお金無いからって断ったのに、
…
スマホなんて無くても生きてけるからって
どれだけ断っても、
俺が不便なんだって言って
無理やり待たされたスマホ。
お金が無いからいらないと言い直しても
俺が買うのをお前に貸すだけだからと、
…何かあった時に
俺に連絡出来なかったら困るだろうと…
そう言ってくれた…
そのスマホの電源をオフにする。
『今日は用事が出来たから帰れなくなった』
そんな連絡を受けたら、
……もう、泣いてしまいそうかも。