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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第41章 輪廻 〜if〜 後





こんな淋しいの、なんだか久しぶりだ。

今日の昼休み、
いつも通り美術準備室に
お弁当を持って行ったのに、
そこはもぬけの殻だった。

普段なら、いつもそこにいて
嬉しそうな笑顔を見せてくれるのに。

でもなんとなく、
いつもと違うような気はしたんだ。
廊下側の戸は、
内側からの厳重な鍵のせいで開かないから
美術室の中から繋がっているドアから入る。

だけど美術室に入った瞬間から、
シンと静まり返った感じが
ちょっと違うなと思っていた。
やけに淋しくて…

準備室のドアを開けたらやっぱり
誰もいなくて、
ひとり置き去りにされたような気がして
ぽっかり穴が空いたようだった。


ここ数日、
先生を避けていたのは私の方だ。
それなのに、1回会えなかっただけで
取り残されたように淋しくなるのは何故だろう。

私なんか
もういらないって言われているみたいだった。
自分が、やましい事をしているって、
どこかでそんな気があったからかな。
あの先生に限って
そんな事ないとわかってはいるけれど。
…私が距離を置いていたくせに
何を勝手な事を思うのやら。

仕方なく、いつものソファに座り
自分の分のお弁当を頬張った。
食べている途中に
或いは戻ってくるかもしれないと思ったけれど
先生が姿を現すことは無かった。

先生のいない場所にひとりいるのも意味がない。
残った1人分のお弁当。
私のよりも大きな方を、
いつも先生が座っている机にまっすぐ置いた。

…先生だもんね。
忙しいよね。
急に呼び出される事だってあるよ。
しょうがないよね…?


でもね、
私、やっとわかった事があったんだ。
先生に、聞いてもらいたかったな…


机の上に置かれたお弁当箱も
心なしか淋しそう。
それにチラリと目をやって
私はそのまま、準備室を出た。




午後の授業は化学と数学。
それを終えての、今。

暗い部屋。
だけどそんなの、いつもと同じだ。

私たちは授業を終えたらそのまま帰宅。
でも向こうは、
まだ仕事が残っている。
生徒の方が帰りが早いのは当然のこと。

毎日、私が先生の帰りを待つのは
日常になりつつあるというのに、…。


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