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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第41章 輪廻 〜if〜 後





思っていた通り、
その日から睦は様子が一変した。
表向き、
何ら変わりなく過ごしているように見えるが
心に距離がある。
睦が壁を作った事はすぐにわかった。
でもそれは俺のせいだ。

わかっていたのに。
睦は何でもない事のように振る舞っているが
心も身体も傷ついているのは明らか。
なのに俺にだけ、可愛い仕種を見せたのと
ライバルが睦の同級生だという事にばかり気を取られた結果、俺の気が緩み、
睦を守ってやらなければならないはずが
むしろ攻撃するような形になってしまった。
安らげる場所を奪ってしまったのだ。

何という失態。
あってはならない事だった。
睦がどうしても嫌だと言って
この家から出て行くと言い出しても
俺には引き止める事など出来ないと思った…

その時は喜んで、送り出してやろう。

そう思っていた。
本気で思っていたんだ。

それなのに……。




もう昼休み。
そろそろ睦がやってくる時間。
昼休みにここに来る事は
すでに日常となっていた。
いつもどこかしらに場所を見つけ、
1人て昼メシのパンをかじっていた睦だが
俺のとこに来てからは
2人分の弁当を作りここまで運んでくれて
一緒に食べるのがお約束となっている。

……それが、
どういう事なのかがわからないのだ。
俺から離れていくワケではない。
あんなふうに、自分の気持ちを曝した俺に
大きな壁を作って避ける割には
2人で過ごす事をやめようとはしない。

夜だって、同じベッドで寝るし、
それでもあの日は俺の方が遠慮して
背を向けて眠ろうとしていたにも関わらず
睦から俺の腹に腕を回し
ぴったりとくっついて来たのだ。

…女は、
何を考えているのかまったくわからねぇ。
いや、女じゃなく、睦という人間か。


ぐだぐだとくだらねぇことを考えつつ、
睦が来る前に換気でもしようと
窓辺に寄った。
すると目に入ったのは
向こうの校舎から繋がる渡り廊下を歩く
愛しい女の姿だった。
…いや、今は生徒だから、
その言い回しはまずい。


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