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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第8章 続




「…睦?」

「何だか…わからないの…っさっきから、
熱が高いのか…あつい…」

何でもないのに、涙が止まらない。
宇髄さんは、私の腕に触れた。

「ぁっ…」

「…」

次は頭の上に手を乗せる。

「やっ…」

「…睦お前、一服盛られたな」



「えっ…」

するりとうなじに手を添えられ、
そのまま唇を奪われた。

「えっ…っん…んんぅ」

急な口づけに驚くも、
脳をものすごい快感が駆け抜けて
抵抗もできない。
お腹の奥が疼いて、体中が叫んでいるようだった。
どんどん力が抜けて、
怖いほど、溺れてしまいそうになる。

さっき直してくれた襟元をはだけさせ、
そのまま私を押し倒すと
そこに噛み付くような愛撫をし出す。

「んっぁ、はぁああんっ…」

どこをどうされても、強い快感しかなくて
私はどうしたらいいかわからなくなる。

「…っや…ぁあ…やぁっ…」

涙を流す私を見て、

「睦…」

心配そうに見上げてくる。
違う…違うの。
宇髄さんが、嫌なんじゃない…

「こん、なとこじゃ、や…」

何とかそう伝えた。
宇髄さんは心配という2文字を顔中に書いて

「お前こんなに涙流して…つらいだろ?」

頭を優しく撫でられるだけで
びくりと身体を震わせる。
確かに、つらい…でも…。
私は首を横に振る。
なのに宇髄さんは優しく口づけをして、
身体に手を這わせてくる。

「…っ宇髄、さん…っやだっ…」

膝を立てて逃げようとする私の気持ちが
本当な事に気づいたようで、

「…我慢、できんのか?」

「…う…ん」

「今すぐ楽になりてぇだろ」

「…ん…」

はだけた着物の隙間から手を差し込み、
背中を撫で上げる。
私の為なのか、自分の欲なのか疑いたくなってくる。

「は、あん…っあぁ…」

甘い声を堪えられない。
宇髄さんにやめる気がないのはよくわかった。

「早く、抱いてほしい…。だから…お願い…
早く、連れ出して…」

ここじゃ、嫌なの。

「ここ…怖いの…」

色んな人がいる。
声が、聞こえてくる。

「…私の声…他の人に…聞かせないで…」

「睦…」

私が泣くと、目を見開く宇髄さん。

「そこまで言われちゃ仕方ねぇな」

諦めたように私を抱え上げ、
窓から外へと飛び出した。

「睦、少しの我慢な」


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