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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第40章 クリスマス





「なんでこんな意地悪するの⁉︎
すっごく気持ち悪いよ!」

「俺なんもしてねぇだろ…
ちょっと待て……話しようぜ、」

私の剣幕を見て何かおかしいと思ったようだ。
少し首をひねった天元は
私の部屋へと1歩はいる。

でもやっぱり気持ち悪くて…
その後に続かない私の手をくいっと引いた。
……

「おいで。大丈夫だから。
何が気持ち悪ィのか教えてくれよ。
俺はほら、あれ見てみな?」

天元は空いた手でテーブルを指さした。

同時に手を引かれ、
私は仕方なしに彼の後に続いた。

それを確認してから
天元はテーブルの前まで歩を進める。

「ちゃんとこうして、メモまで残しただろ?」

そこを見下ろすと
彼のいう通り、箱の隣に小さなメモが置いてあり
『後で一緒に食べよう』と書いてあった。

「さっき見た時はこんなの置いてなかった」

おかしい。
これがあったら、
私だってあんなに取り乱したりしなかった。

天元も顎に手を当てて眉をひそめる。

「…そうだな。俺もこれ、
箱の下に敷いといたはずなんだけどな」

「…箱の横にありますけど」

「あぁ…。こりゃ誰かもう1人絡んでるな…
で、これの何が気持ち悪ィんだ?」

「戻って来るの。私がどこへやっても
必ずここに戻ってきてるんだよ。
しかも私より早く」

「…確かに。俺の時もそうだった」

「天元の時?」

「あぁ、部屋に戻ったらコレが置いてあって
俺はてっきり
睦が置いたんだろうって思ったから
一緒に食おうと思ってここへ持ってきたんだ。
そしたらお前がいなかったから
ここに置いたまま出かけたんだよ。
このメモと一緒にな」

「…ほんと?でも私このメモ今初めて見たよ?」

「あぁ、障子に隙間があって
風で飛ばされてたらしいな」

「…私は、最初に離れに持って行ったの。
中身はわかってるしみんなで頂こうと思って。
でも誰もいなくて、
みんなで食べてくれてもいいやと思ってね、
テーブルに置いてきたんだ。
でも戻ったらまたここにあったの」

「…じゃお前が離れに行ってる間に
俺がここに置いちまったって事だな」

「そっか。でも私…」


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