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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第37章 初恋





襦袢と一緒に押し開かれて
露わになった肩に
優しく歯を立てられた。

「ひ、ぅん…っ」

痛いのに、くすぐったくて
逃げたいし
もっとして欲しいし…
頭がおかしくなりそうだ。

身体を2つに折って身を屈めても
そんなものは何の効果もない。

襟をススッと引き下ろされて
背中が空気に触れた。
咄嗟に胸元を押さえてしまった私に

「これ以上の抵抗は、逆効果だぞ…」

サラリと恐ろしい事を言う。
その背中に唇を滑らせながら

「睦を啼かすのも虐めるのも
俺だけが許されてんだ。
逃がさねぇし…逃げた以上に追っかける」

低い囁きを吹きかけた。
くすぐったさに身をよじると
そこに痛いほど吸いつかれて

「…っ、や…」

彼の膝に座っていたはずの私の身体は、
うつ伏せの格好で
畳にそっと投げ出される。
驚いて顔だけを上向かせると
背中の辺りにいた宇髄さんが

「…このままするのもイイな」

ニヤリと妖しく笑った。

——このまま…?
このままって…

乱れた裾から覗いた脚を
大きな手が撫で上げる。
同時にめくれ上がっていく裾を
押さえたくなるけれど、
さっきの言葉が邪魔をして
私はどうにもできなかった。

だって、逆効果だなんて言われてしまっては…

「ん…っ…ん」

内腿までたどり着いた手が
そこを何度も優しく撫でる。
柔らかさを楽しむように上下して
たまにぎゅっと掴まれた。

くすぐったい…
それから、やっぱりちょっと恥ずかしい。
困ったな…
でも逃げたら、ダメだし…

心の中の葛藤は
この身体を震わせて
それに気づいた宇髄さんは

「…あんま考えんなよ…善くしてやるから」

全身で覆い被さって
優しく寄り添ってくれた。

甘い呟きは私を緩めていく。
心臓はうるさく鳴るのに、
頭はスッと冷やされるみたいだ。

「可愛く啼いて、俺を悦ばせてみな…?」

耳に落とされる囁きが
私に眩暈を起こさせる。
それでも、
緊張や強張りが溶けていくよう…。

そうやって力の抜けた所へ、
両脚の隙間に彼の膝が割り入って
大きく開かれた。

「っ…あ、」

「大丈夫だから。そのまま…」


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