第34章 反抗期
自分なんか死んでしまえばいいと思ってた。
それを話した時、本気で怒ってくれたよね。
そもそも、
私はどうして
あなたにはそんな話を
してしまったんだろ……
「お前…なに、考えてる…?」
「んぁあっ…」
パンっと、肌と肌がぶつかって
それをゆっくり時間をかけて引き抜いて…
私のナカが、行くなと彼を締め付ける。
そしてまた、勢いをつけて
打ち付けられた。
「んっ…ふ、ぁあっ」
「余計なコト…考えてるヒマ、あんのか…
そんなにっ…足んねぇか?」
怒ったみたいな声を…
私の耳元で囁いて
奥の奥まで…
私だって知らないような所まで…っ
「んやぁああっな、にっ…やだ…それっ」
そこを上下に揺らされると
全身を電気のような痺れが襲った。
「…届くなぁ?」
届く…?
こじ開けられた奥の奥。
今まで何度も
数えきれない程したのに、
こんなの初めてで
私は戸惑いしかなかった。
目の奥が真っ白になる。
息も継げてるのかわからない。
身体中に、甘い毒が回っていくみたい…
「やっあっ、んんまって…!イッ…」
「…あぁ…もっと、な」
ぐりっとそこを押し潰されて
目の前に星が飛んだ。
「い″やぁっ…ち、がっ…く、ん…っ」
「ヘェ…感じる、の、ココっ」
ぐりっと腰を押し込まれ
私の身体が大きく跳ねる。
「いぁあっ…おかし、の!やめ…っ
イッ、て…っず、とイッてるの…ぉっ」
虚空を彷徨っていた手をぎゅっと握られ
天元はそれを押さえつけた。
「…イイ、の?」
「ひあ…っあ、ぁあ…ん、きもちい、…」
「ん…俺も…っ」
さっきからずっと
ふわふわするの。
眩暈がしてるみたいだけど
すごく気持ちいい…
なのに、
「あぁ…っ…また…ッひん…!やぁこわい…」
立て続けにやって来る快感の波に
飲み込まれそうになって怖くなってくる。
自分を見失ってしまいそうで…
「睦…」
優しい声が聞こえた。
ほわんと、頭の中に響くみたいなその声は
魔法みたいに
私の恐怖を溶かしてくれる。
「…ぁん…てん、げん…ッ」
私には
目の前にいる彼にしがみつくだけの力も
もう残っていない。