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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第34章 反抗期





好きだと言ってもらえて、
私の身体が反応する…。

彼が、もっと欲しい。

「…っ睦…待て、それ以上っ締めんな」

後がないかのように
押し出される彼の声が
やけに色っぽく聴こえて、
私は更におかしくなった。

「我慢でき、ないの…もっと…」

「お前の、ためだろ…」

ちがう。
私のためだって言うなら、

「うご、いて…っ」

あぁもう、そんな優しさを見せるから…

「っ好きにして…」

禁句を口にしちゃうでしょ…?
そんな事を言ったら、
さっき天元が言っていた『喰う』のを
許す事になってしまう…

身体中あちこちを、

「…んんぁあぁ…っ」

残らず最後まで…

「あっ…んぁ、ふぁあ…ん」

「睦…きれい、だな…もっと…」

ぐちぐちと、小刻みに律動が繰り返されながら
肩口や脇のあたりに強く嚙みつかれた。

「あん…っ、あぁ、ん…ひ、ぐ…っ」

上下に揺さぶられると
張り出した先端が私のイイ所を
うまく引っ掻いて…

「んぁ…っそ、こ…だめぇっ…」

「ん…イイなぁ…?」

「やだ…ぁっ…やぁあんっ」

わかっていて
同じ所ばかりを何度も擦り上げる。

足りない…
足りないよ天元。
私はずっと不完全なまま。
それをあなただけが埋めてくれるの…

大丈夫って言ってくれる。

言葉では伝えられない。
この体温も愛しさも
こうして触れ合わせて初めて
私が私でいられるんだ。

私でいていいよって…
天元だけが言ってくれた。

だから私も、私でいいんだって思えたよ。
自分を初めて、好きになれた気がするの。

否定されて、押さえつけられて
存在すら認めてもらえなかった私を
全身で受け止めてくれた。


私は、あなたのためだけに生きる。


「…睦…?ど、した?」

「…ん、…ぅ」

「睦?…」

親指の柔らかい所で
私の涙をいくつも拭ってくれた。

大丈夫だよ…

「…天、元、」

「あぁ…ちゃんといるよ…?」

ほっぺたを優しくさすってくれる。
それだけで、なんてあったかい…

「ん…もっと、ぎゅってして…そばにいて…」

いつまで経っても、弱虫な私を許してね。


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