第34章 反抗期
それを言ってしまえば
お互いタガが外れる事をわかっているから。
無遠慮に侵入してくる長い舌。
それが上顎を優しく這った。
くすぐられているようで
ぞくりと身体が震え上がる。
横向きに抱えられた体制のまま
背中ぐるみ抱き込まれて
嚙み付かれるような口づけを受け続けた。
「ん、ふ…っんぅ」
頭が働かない。
うまく息も継げない。
だんだんと息苦しくなって行くのに
深い口づけは止む気配がなかった。
そちらに気を取られているうちに
すっかりはだけられた胸元。
そこへするりとあたたかい手が滑り
柔らかさを確かめるように
ふにっと持ち上げられた。
優しく触れられると
そわそわする。
もっと、ちゃんと触って欲しくなる。
膨らみの上をスゥっと滑って、
頂に辿り着いた親指が
その先端を人差し指の付け根にくりっと押しつけ、
そのまま転がすように弄んだ。
じわじわと全身に広がって行くような快感。
きゅんと、子宮を震わせて
もじっとすり合わせてしまう両膝。
「ん、…っはぁ…は、」
やっと解放された唇。
思い切り空気を吸い込んで、
「や、ぁん…あぁ…」
同時に恥ずかしくなるほど甘い声が洩れた。
「睦、痕つけてい…?」
「…んっやぁ、だ、め…っ」
そんな事を許したら
本当に容赦ないから、…。
ひどいことになるのは目に見えているのに…。
「見えねぇとこにだけ…」
「だ、めなの…っひぁあん…!」
ぐりっと強く胸の先端を捻られる。
私が頷くまで、するつもり…?
「な…睦、善くしてやるから…」
さっきよりも力を抜いた指先が
引っ掻くように動き出した。
もどかしいほど優しい動きなのに
頭がおかしくなるほど感じてしまう…
「いっ、や…そんな、しないでぇ…っ」
「喰ってもいい?」
「あん…っ…ふ、ぁあ…やぁ…っ」
「いい、って…言え」
いつまでも頷かない私に痺れを切らしたのか、
低く言った天元が
私の体を少しだけ抱え上げた。
長い腕を脇に通して
背中を反らすような体制を強いられる。
突き出した胸に、
何の躊躇いもなく天元の顔がうずまって…
「あ、…んっ、んあぁあ…」
敏感な頂を大きく口に含まれて
ぢゅっと音を立てて吸い上げられた。